岩手県安家地大根はスローフードジャパンの味の箱舟に認定されている、ピンク色が特徴の大根です。東京南青山アトリエ・ド・フロマージュにて開催マスターソムリエ高野豊氏のワイン会に、この安家地大根をご紹介いたしました。株式会社岩泉産業開発公社のお手配によります。
素朴な野菜でもお料理とワインの組み合わせで新しい輝きを持ち始めます。
最近は伝統野菜あるいは在来作物を中心に紹介していますが、もしかしたら今回限りかもしれない食材との出会いに、参加者の皆様から好評をいただいております。私にとっては修行の場、価値あるものを表現する手法の習得は困難を極めます。
マスターソムリエ高野氏提案のワインは個性的。もし前説明がなければ、くちに含んだ瞬間、困惑してしまうかもしれません。今回はワインを京都の舞妓さんや芸子さんにたとえて・・・。とても解りやすいです。
乾杯!皆さん、本当にお元気です。日本のワイン文化も成熟してきました。
シェフと
バイオリンの松原さん。
安家地大根とワタリガニのフラン
葉野菜にチーズがうまく絡めてあり、薄くスライスした大根とうまく調和します。ワタリガニと地大根の卵蒸し料理も蟹の旨みと大根の個性を卵で調整、スパークリング・ワインでさわやかに頂きます。
そば粉のニョケッティ
ニョッキの短いやつ。そば粉のちょっとの苦みが新鮮です。
サーモンとあぎ茸のガレットグラタン
あぎ茸の旨みと歯ごたえが非常によく、良くあるサーモンのグラタンとは全くちがう味わいと表情です。しかもカリッと焼きあげたガレットがグラタンソースによくマッチしています。
信州みそでマリネした蓼科牛もも肉のアリアータ 安家地大根おろし添え
しっかり味のついた肉と、添えられた野菜の調和は見事です。
チーズを三種(山のシュブール、カマンブルー、山のチーズ)
間引きした九度山富有柿のパイとジェラート(写真、摂り忘れ・・)
《今日のワイン》
マンズワイン、竜眼スパークリング[原産地:長野県小諸市]
井筒ワイン、長野県原産地呼称認定・シャルドネ2012[原産地:長野県、塩尻市]
カレン・ワインズ・マーガレット・リバー・シャルドネ1999 [原産地:オーストラリア、西オーストラリア州、マーガレット・リバー]
ワインとうよりはコニャックに近い、という説明のとおり、熟成のすすんだ白ワインは黄金のきらめき。これ、好きだなぁ。
アルプス長野県原産地呼称認定、ミュゼ・ド・ヴァン・ブラッククイーン2010[原産地:長野県、松本市]
シャトー・マトラ2002[原産地:フランス、ボルドー地方、サンテミリオン地区]
熟成度の高いワイン。魔女がシニア後半になったらこのような感じかな・・・。
安曇野ワイナリー、藍木花2012[原産地:長野県、山ノ内町]
結構個性的なお料理とワインでしたから、甘さにホッとします。
いつか最後の晩餐のプロデュースをするまで勉強し続けます。