野菜王

そろそろ寒じめほうれん草の季節

気温が低下してくるとほうれん草が美味しくなります。そろそろ私を悩ませる「寒じめほうれん草」と「縮みほうれん草」の人々の誤解と混乱。寒じめほうれん草は「寒じめ栽培技術」で栽培したほうれん草、寒さにあてることで(理想は地温マイナス)栄養機能性、味わいが上昇します。まさしくテロワール。しかし縮みほうれん草と類似の品種を使用しているので残念なことに一見「同じ」に見えます。寒じめ栽培技術で栽培したほうれん草のうち、岩手県久慈地区JAと宮城県の一軒の農家さんだけが、機能性表示の寒じめほうれん草です。よって最近出回っている関東地区の自称「寒じめほうれん草」を本物だと判断されると残念な結果になります。12月から2月にかけて機能性表示「寒じめほうれん草」を見かけたら、入念に栽培されたほうれん草と思い、ぜひお試しいただけたら幸いです。暖かい地域では収量が多いのですが、寒じめ栽培はゆっくりと成長するほうれん草。ある時は雪の重さでハウスが倒壊しないように農家さんが除雪をしたり、と手間暇かけたほうれん草です。価格が高いのは当たり前の寒じめほうれん草なのです。

海藻で「お・も・て・な・し」勉強会

9月3日久慈市で開催いたしました。久慈市、洋野町、田野畑村から15名が参加してくださいました。

講習の目的は

①北三陸の海藻料理を洗練する。

近年ヨーロッパでは海藻が高級食材として人気で、イタリアでは日常的に海藻を食べる地域があります。イタリアの海藻食文化を学び、北三陸の海藻料理をレベルアップすることが目標です。

②フードツーリズムを学ぶ。

食の生産地を訪ね、その土地の料理を味わう旅「フードツーリズム」はイタリア発祥です。北三陸の優れた食材、美しい生産環境は観光資源であり、その価値を学びます。ます。

講師の秋元摩那氏は料理研究家であり、イタリア料理教室「La Pera」主宰されています。先生は大学図書館を退職し、渡伊。シエナ料理学院卒業後、フィレンツェのレストランで修業。トリノ、ナポリ、カターニアなど各地で地方料理を学ぶ。

帰国後、イタリア料理教室を主宰。さらにスローフード協会設立のイタリア食科学大学院へ留学、パルマに在住する。のち帰国、教室を再開。日本各地の優れた食材探しにもあたる。

 ※イタリア食科学大学院(University of gastronomic sciences)は、イタリアスローフード協会とエミリア・ロマーニャ州、ピエモンテ州の協力で設立された、食科学(ガストロミック・サイエンス)を専門とする世界初の大学院で、世界中から生徒が集まる。

講義に続き、調理実習。すべて地元産食材。

わかめのゼッポレ

山地酪農のチーズとドライトマト、バジルを添えて

地元産ビーツとふのり(海藻)のサラダ

地元産桃とホヤとフィンネル(調味料なし)

北三陸には素晴らしい食材が沢山。そのままでも美味しいのですが、ともかく塩辛い。色々な食材を組み合わせて新しい料理の世界を創造していくきっかけになってもらえたら、と思います。

寒じめほうれん草生産拡大総決起大会

寒じめほうれん草生産拡大総決起大会が久慈市アンバーホールで開催され、ご挨拶してきました。7月30日に消費者庁に機能性表示登録の届け出が受理され、年々生産量が減少している寒じめほうれん草栽培をもち返そうという会でした。JA新いわての組合長や久慈市長が「宮田先生から”何とか登録に向けて進めてください”、”動きがおそいのでプッシュを”と言われた」とご発言。多方面からの働きかけが無いと、大きな組織は動かせません。届け出受理は生産者、研究者、行政、JA担当者が情熱をもち頑張った事、そして忘れてならないのは登録の申請書類作成は生命工学研究センター矢野先生と有)秀吉の渡邊(近藤)さんのお力です。

産者も高齢化が進んでいますが、最後に「ガンバロー三唱」でしめた若い生産者がなんとも頼もしかったです。キャラクターの久慈寒次郎は特技は柔道(久慈市出身三船十段)で得意技は「しめ技」、ニューフェイスの「緑のダイヤちゃん」はほうれん草栽培が冬場に導入され、恒常化していた出稼ぎが無くなったこと、よってダイヤモンドの様な緑のほうれん草、なのですね。私の14年に渡る寒じめほうれん草劇場もひとまず一旦幕を閉じます

私の14年に渡る寒じめほうれん草劇場もひとまず一旦幕を閉じます