お野菜処方いたします。

寒じめほうれん草フェスティバル2024

JA新岩手の協力のもと久慈地区の野菜ソムリエチームとともにイベントを開催しました。久慈市遠藤市長のご臨席も賜り、生産者にフォーカスした内容でした。

地元新聞記事の内容は「美味しい・楽しい」。私の気持ちの中は別です。

機能性表示登録を目指していたころは、岩手県機能性食材活用研究会があって、大学や研究機関からの参加も沢山ありました。今は消滅したこの研究会ですが、結局「活用」にたどり着いたのは「寒じめほうれん草」のみ。その時の地元新聞の記事が残っていました。作るだけではない、生産を持続継続していけるだけの価格、それは大学や研究者が興味を示さない事が残念です。今も私の視座は生産者の生活です。

野菜果物ワールド2020(東京)

「野菜・果物の機能性、感染症対策への応用」と題して1時間講演させていただきました。「免疫」だけにフォーカスせず、重症化予防のための食事からのアプローチを主題にお話し。特に抗加齢医学においての抗酸化、抗糖化、抗炎症、腸内環境の重要性をお伝えしました。

聴講してくださいました方々とも意見交換できました。食品成分表を超えた食材の「数値化」を掲示できるシステムが渇望されます。

静岡健康食イノベーションセミナー

2020年10月21日静岡食と健康イノベーションフォーラムにシンポジストとして参加しました。食の今後の展開を三菱総研の方から、コロナで変わった食、これから変わるだろう食を電通の方から、そして治療食をレシピ提供している「美味しいレシピ」の方からの講演がありました。私の方からは医療と食を結びつける活動の紹介、寒じめほうれん草の機能性表示登録の事例などをお話ししました。

医療・食産業・生産現場の中心にお台所があり、自分に相応しい食事を良質の食材で料理していくことが健康や病気治療に大事であると強調しました。イノベーションも必要ですが、高齢化する生産現場から次の世代へのバトンタッチのほうが最重要課題です。

静岡新聞に掲載して頂きました。