昨年度から野菜ソムリエコミュニティいわての代表を務めています。意外に思われますが、理由は
1.健康長寿と言われながら、食環境はまったく改善していない。むしろ健康食品のマーケットは大きくなる一方。2.気象異常や、生産者の激減が深刻なのに、行政も関連団体も政策を変える気配なく、具体的なアクションが見えてこない。3.若年層も労働者も、健康状態が悪くなる一方である。食育や労働衛生の推進が日本の未来を明るくするはずであるが、表面的な取り組みがほとんどで、その世代の食環境にかなり問題がある。4.課題解決には領域を超えた横の連携が必須であるが、担当者が余計な仕事をしようとしない。
食育県民推進大会でのブース出展
岩手県の食の匠の制度だが、認定の食の匠さんがお亡くなりになると伝統食の継承が難しくなる。レシピを見ただけでは再現が難しい料理を、じきじきに指導を受ける機会を設けている。
「いまあるものを工夫して美味しく料理し、周囲の方々と生きていく」どんな時代も普遍的なことである。ネット掲載のレシピも、医療における食事指導も、給食も、買えば手に入る食材という前提である。そんな時代はいつまで続くのか?伝統食には限られた食材で生き延びてきた先人の知恵が沢山ある。
寒じめほうれん草の機能性表示登録でもお手伝いしたが、生産者は年々減少。毎年「寒じめほうれん草フェスティバル」というイベントを開催して、価値をPRし生産者へ敬意を表している。
全国の野菜ソムリエとつながる、活動する、振動する。机の前に座っているだけでは無力、とにかく活動するだけです。
2024年9月23日、宮城県鳴子温泉ゆさや旅館を会場とした「ずんだ新作発表会」に先立ち、豆と健康の講義をさせていただきました。
配布資料は以下の4枚
地中の微生物と大豆の根粒菌の働きで窒素同化・固定し、光合成によりタンパク質を合成しています。日本の耕土は輸入飼料→畜産の堆肥→窒素肥料として土中に投入され、一般に日本の耕土は窒素過多といわれています。ヒトは大豆を摂食し、体内で利用され身体の一部となって、最終的に排泄されます。最終的な排泄のプロセスでも影響を受けます。
生きる上で必須の蛋白質ですが、動物性か、あるいは植物性かによる生体内での利用の違いもあります。腎機能が低下してくるとタンパク制限を強いられますが、一方でフレイルの問題もあり、たんぱく質の摂取に関しては一定の見解が得られていません。日々の生活で大事なのは腎機能が低下しないように腎臓の負荷を極力減らしていくという事です。
どの蛋白質が良いのかについては指標がいくつかあります。健康的な食事として菜食を提唱される方もいますが、長期的にみれば不足による問題も出てきます。逆に糖質制限において動物性食品に偏ることの問題点もあげられています。
工業型畜産の問題、特に環境面での問題は非常に大きい。大豆は油を搾ったのち、大豆ミールという肥料になります。牛肉1Kgを生産するために25Kgの飼料が必要です。
大崎市は世界農業遺産に登録されています。大豆生産、ずんだ(豆)食文化により、世界にメッセージを発信していただきたいと思っています。
タイトル「矍鑠(かくしゃく)とした人生のための抗加齢医学の基礎知識」と題して1時間45分ほどお話しました。
良い食材を摂取することとサプリメントで摂取することの違いを強調しました。また矍鑠とした人生のためには運動器の健康がなにより大事、サプリメントを摂取するだけではこれだけの違いが出る、そもそも摂取することの目的をはき違えている人が多い点を説明しました。
最後のメッセージ「生産者への感謝を忘れない」
高齢者向けの講座ですが、今のこの時間、同じ年代の方が食糧を生産する仕事をされています。健康食品市場を支えるか、食糧生産の自給をあげるべく食事を吟味して購入するか、どちらが矍鑠とした生き方か考えてくださるきっかけになったのであれば幸いです。
そろそろ講師業も卒業したいと思っています。