テーマは寒くなると美味しくなる食材、寒じめほうれん草と冬の海の幸
開催に先立ち、八幡平市のほうれん草農家さんを訪問。
良い感じで締まったほうれん草がハウスの中でスクスク。
始まりの挨拶と乾杯の発声は岩手銀河鉄道の菊池社長から
寒じめほうれん草、赤軸ほうれん草、普通のほうれん草の食べ比べをして頂きました。
私の方から、寒じめほうれん草のレクチャーを。品種では無く栽培技術、これは岩手の農業技術の宝物です。健康食材としての価値を説明。ほうれん草のルテインは眼の健康維持に役立つ。現在、機能性表示の取得に向けて準備中です。
メニューは盛りだくさん。名越シェフの技術も格段に上がっています。
良い食材を楽しく皆さんで頂く。今も未来もハッピーになれるように。
「岩手の機能性食品青果物の価値を知る~農家さんが作っている機能性食品~」開催いたしました。
私のほうから「もう一度食について考える」
岩手県生命工学研究センター部長、矢野先生から「機能性食品とは」
薬剤師・杉田さんから「薬剤師は食をどのように語っているのか」
野菜ソムリエ協会理事長・福井栄治氏より「儲かる農業」
久慈市の寒じめほうれん草農家さんを交えてシンポジウム
消費者庁の機能性表示食品は健康食品関連企業のひとり勝ちの状態。一つの成分が一定の基準を超えているなら健康増進に寄与するという考えが基本の制度は100%納得できないけれど、寒じめほうれん草の丸ごとの健康価値を表現できるひとつの戦略なら、農学基礎研究、農家さんの努力と技術、すべて結集して届け出まで牽引します。
ただし!価格に反映されなければ届け出の意味は無し、その点を野菜ソムリエ協会理事長の「儲かる農業」が表現してくださいました。
会の運営などは事務局の渡邉さんが全て実施。
司会進行は野菜ソムリエ上級プロの小原薫さんでした。
実はほうれん草農家さんの圃場に10年くらい前に訪れていたのです。感動しました。
9月をもちまして宮城県成人病予防協会中央診療所週1日勤務を終了いたしました。
思えば12年くらい前、野菜ソムリエの認知度を上げるためには宮城県で勤務するしかない!と通い始めたのがきっかけでした。お陰様でみやぎ食育アドバイザーにも任命されました。むすびまるのピンバッジはお気に入りです。
勤務する間、東日本大震災もありました。新幹線が使えない時期はバスで通勤したことも。多くの方々と接し、震災後はやはり気持ちがかなり複雑だったのでしょう、身に覚えのないことでいきなりお叱りを受けたことも何度か・・。
昨日、院長にあいさつをすませロッカーを整理していたら懐かしい新聞記事が出てきました。記事にコメント「生活習慣病は便利な社会や食生活の変化が生んだ社会の病。野菜ソムリエは楽しく予防医学を普及させ社会の病を治す手段になり得る」と。思いは全く変わっていません。当初は予防協会を通じて色々な活動を行おうとも考えましたが、「自民党みたいなところ」と誰かが呟いていた通り、上からの指示がないと動くことはできません。
今後は産業医として企業の健康経営に深く携わるために「メディカルトラスト仙台支社」に所属して、不定期ですが仙台で仕事を継続していきます。東北6県を網羅していますので、ご依頼があれば伺います。地方創生は健康づくりから。もちろん生産あっての地方創生です。