投稿者: 宮田 恵

いわて山葡萄テロワール in 大阪 開催しました。

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山葡萄の味わいと岩手の食材を大阪の方々に楽しんでいただく会を大阪市の欧来食堂TANAKA様で開催いたしました。

ふるい大地とそこに根付いた山葡萄、自生する山葡萄を選抜し優品に育て上げた農家さんの努力。大地と太陽と味わいがそのまま反映された山葡萄原液・ワインを合計7種類飲み比べていただきました。

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アルコール度数8%12%の違い、醸造所による違い、その存在は偶然か奇跡か?

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今日限りの特性メニューはオーナーシェフの田中氏のお料理。欧来食堂TANAKAは野菜ソムリエ協会認定レストランです。

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前菜:ローストした安家地大根とビタミン大根、かぼちゃのソースとベビーリーフがとてもヘルシー。色々な野菜の素材が生きています。

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イモダンス(岩手県田野畑村の伝統食材)の粉をニョッキにし、三陸の鮭、ワカメと。クリームやチーズを用いず、それぞれの旨みがイモダンスの渋苦さをまろやかに包み、食べたときの口腔内の味の広がり!これはシェフお見事です。

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わらさのパン粉とチーズ粉をまぶして焼いたものにアズキをまぜたリゾットを添えて。たんぱくな味のわらさにカリッと感が加わり、そのままだと素朴さで終わってしまう素材が料理技術で格段にハイセンスに仕上がっています。

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短角牛の山葡萄ソース添え

不思議ですね。同じ構成でもお料理するシェフにより風合いが異なります。今回も短角牛のしっかりしたお肉のうまみが噛むごとにソースとのハーモニーを奏でていました。

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岩手県湯田のヨーグルト、岩手のリンゴ、そして栃のはちみつを使用したデザート。岩手の大地の豊かさをそのまま生かしたスイーツで終了。

 

シェフは昨年、岩手の食材を使用したイベントを開催してから、何度か岩手の食材を取り寄せて使用してくださっていたとか。岩手の食材の特徴を知るようになって、今回もメニューへの応用が深まったとお話ししてくださいました。

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会場のご意見、ワインの好みはばらつきがありました。意外や意外「たのはた山葡萄ワイン」が一番人気でした。

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岩手QMの中心人物、Olahonoの渡邉さん。手にしているのは安家地大根。台風10号の被害で収穫後の流通が危機的になりそうな時、偶然か必然か?岩泉を通りがかり惨状を見聞き、渡邉さんが知人と共同で流通の支援を申し出ました。今期は無事に農家さんの収入に役立ったものと思います。彼女の行動力と実績はいつも頭が下がります。

現在、野田村の涼海の丘ワイナリーが稼働中。またまた話題が出てきましたいわて山葡萄。これからもぞれぞれの商品の特徴をきっちり評価して、ファンの好みを反映したご提案をしていきたいと思います。

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参加して下さいました皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

いわて山葡萄テロワール

img_5559いわて山葡萄テロワール。アンチエイジング食を突き詰めると品種改良されていない食材が重要であると気づき、それは岩手県に遺されていると確信。しかし調査するにつれて品種改良山葡萄もどきが跋扈し、本来の山葡萄の価値を下げてしまっているという事実。

しかも醸造技術が確立されていない、追及されていない現状で、残念な商品が多数。自分のミッションを感じること10年。やっと思いを同じくする人たちと出会いました。

http://iwate-minceur.com/blog/?p=793

http://iwate-minceur.com/blog/?p=780

環境も種も手放してしまったらもう元にはもどりません。健康と一緒です。

第37回日本肥満学会

第37回日本肥満学会:テーマ「ビジョナリー肥満病学、未来へ向けた治療を考える」

http://www.c-linkage.co.jp/jasso37/contents/visionary.html#bento

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大会長の医科歯科大学糖尿病代謝内科小川教授の方針により野菜についてのセミナーを、という事で私が指名されました。

 

肥満症の食事治療で当たり前の「野菜」、それを語れば栄養学、薬学、世界の伝統医学、経済学、農学、気象、環境、文化、宗教、、ともかく広く深いのです。

 

しかし私が最重要と考える「美味しさ」。これを無くして食は語れません。

 

講演タイトル「肥満治療に役立つ美味しい野菜の基礎知識」

1、美味しい野菜とは

2、美味しさを阻害する因子

3、美味しい野菜が肥満治療に役立つ理由

4、医食農連携

 

2については農薬や硝酸体窒素への間違った知識、3については機能性、生薬の知識を交え、その可能性を解説しました。沢山の方々が聴講して下さいました。学会の重鎮の方からの質問も大変示唆に富むものでした。

 

ひき続いて懇親会

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特設コーナーを設けて頂きました。講義内容から連動しています。

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岩手県、熊本県、そして飯嶋農園様の美しい野菜たちを、サンケイ会館のシェフのお力でメニューの随所にあしらって頂き、懇親会に新鮮さを吹き込みました。

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野菜の仕入れに関しまして沢山の方々のご協力を賜りました。ありがとうございます。

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10年間、医学会で野菜を語る事が目標でした。まだまだ研鑽を積んでいく必要はありますが、ともかくめげずに継続してきた事実が自分の財産だと考えています。

 

この流れが医療界へ浸透していきます事、願っています。