お野菜処方いたします。

2014年の計画

野菜を医療に応用していく

高齢化社会、シニア世代に日本文化再創造のミッションを持っていただくため、楽しさと生きがいのあるライフスタイル提案

伝統野菜、発酵食文化のさらなる追求

 

以上は、子供たちに残す美しい日本のために私がするべき事、です。

 

新年はベトナム・ホーチミンで過ごしました。

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近年、経済成長が著しいアジアの1国。壮絶な歴史を乗り越えて、その勤勉な国民性が国際的評価に大きく貢献しています。

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豊富な食材

 

癒合した文化が日常生活に溶け込んでいますが、伝統的な食生活は国民の健康維持に必要とされ認知されています。健康に対する意識も高いとか。

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香菜がたっぷり入ったフォー

 

世界はボーダレス。行き過ぎた経済活動に同年代で未来に対する不安、特に食と農。

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マスターシェフとの活動も始まりました。私は医療との距離を縮める仕事をまい進したいと思います。

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手始めはこれ。今年もよろしくお願いいたします。

食のブランド日本2013

食のブランド日本2013

 確認したいことがあって参加いたしました。

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2011年このイベントの基調講演の講師を仰せつかりました。

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震災後でしたので混沌として先が見えない社会状況の中、自分の気持ちを素直にお話ししました。

 

申し上げたかったことは

・高齢化社会、シニアから後期高齢者の生活の仕方が日本文化を変える事。

・地域の伝統的な食文化を形成する農業(伝統野菜)や発酵食を継承するのは高齢の農業者であること。

・まがい物がまかり通る世界の日本食。日本人自ら、真の日本食を定義し、経済的な道すじをつけ、日本食でのビジネスチャンスを後世に残していく使命がある。真の日本食の背景には美しい日本と伝統的な日本食の生産現場があってこそ、これらを維持する努力を(日本文化再創造)

・セシウムの半減期の30年後、日本の人口は3分の2になる。このとき美しい日本が残るために努力していくべき。

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この時、もちろん安倍政権ではありませんでした。農研機構の所長さんは「私たちが言いたい事をおっしゃってくださった」と後ほどお話くださいました。しかし運営の中心人物は、内容が広すぎて、もう少し絞ってお話し頂きたかったと。

 

会が終了して、若い女性が「TPPについてはどのようにお考えですか?」と質問してきた。唐突でしたので「問題の病巣を外科的に切るのが先ではないでしょうか」と答えるにとどまりました。

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食のブランド日本は、農研機構の新種の野菜の発表会。参加者はある特定の領域の方々のみ。皆さん、これでいいのだ、この方向で間違いない、みたいな雰囲気はある。強い日本の農業の為には確かに重要である。政府の奨励もあり、最近は特に勢いが違う。

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私自身が違和感を持つのは持論が上記であること、そして在来作物の遺伝資源を減らしている原因のひとつが近代農業であるからなのです。以前の講演内容はもしかして場違い?いえ、どこかに届いている?まだ確認できていません。

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さらに、農業者も高齢化が顕著(平均年齢67歳)。「農家も経営感覚を」と今回、講師は話されていました。しかし・・・もうすぐ年金生活の方が、リスクを負ってまで攻めの農業をしようとは思わないのでは・・・。

 

私自身、堅持しています「観光立国日本」。唱えてもう4年にもなりますが、いまでもぶれることはありません。2011年の年賀状に記したその文字は、震災で宙に浮きそうになりましたが、オリンピック、日本食文化世界遺産登録など、むしろ明確になってきたような気がします。

 

そういえば岩手県の高校生食育DVDを作成したのですが、霞が関の農水省の若手役人さんから問い合わせがありまして、送付したことがあります。感想のメールは感触がとても良かったです。なにか良い感じで政策に反映されていると、私財を投げ打って??の私の活動も救われるというものです。

 

自分の活動と論点は間違っていないような気がする、それだけは確認できましたこと、参加して良かったと思いました。講演会のあとは紹介された食材を使用しての和洋中のお料理の披露。

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特に素材を感じさせるメニューではありませんでしたので、美味しく頂きました、という感想だけですね。

 

 

 

 

在来作物を楽しむ会

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地元紙に掲載された記事はほんの僅か。でもその一字一句に大きな意味があります。

 

在来作物の活動は山形のアルケチャーノの成功例を見ればわかるように、山形県の取り組みは素晴らしく、また秋田でも秋田県立大学の生物資源学科を中心に、その活動はにわかに活発になっています。在来作物で地元経済を活性化することだけが目的ではありません。在来作物を知ろうとすると、それは食べて生きていく事の根源にたどり着きます。

 

野菜の種を自家採取して来た農家さんがあっての在来作物。種を購入してしまえば、F1品種を主軸とした交配品種のみ。生物資源はもとに戻ることは無く、失われた遺伝資源はかなりの数に登ると言われています。

 

岩手県でも「研究会」とまではいかなくても、在来種を取り巻く人々(生産者、在来種をよく知るヒトなどなど)が集まって、在来作物を「美味しい!!」と楽しむひと時があったなら・・・その願いをスローフード岩手がかなえてくれました。

 

料理人も共通の気持ちになれる方を・・・ミタイミタの水野シェフです。

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在来作物の命をいとおしむお心がなければ、私は在来作物をお料理する資格は無いと思います。固い、甘くない、不味い、不ぞろい・・・そんな言葉が一言でも出てきたら、ノーサンキューです。

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安家地区を訪れたシェフの姿・・・もう説明は要らないでしょう。

 

日本大学生物資源学科教授の川手先生がいらしてくださいました。感激です!ずっと岩手の在来作物を調査研究されていました。スローフードいわての名誉会員です。学術的な見地の深さはもちろんの事、在来作物に寄り添う優しい方です。

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生物多様性、短かったり、太かったり色が濃かったり薄かったり・・・種というのものはそういうもの。その不ぞろいさが種としての安定につながるという。今の農作物は多収量と均一な味と外観、工業製品を作るような種の設計になっていて、残念、いえつよい不安すら覚えます。

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スローフードジャパンのアルカ活動の中心人物、黒川さんも参加してくださいました。ご縁、有り難いです。

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遠野カブと烏骨鶏を手配してくださった遠野市のシニア野菜ソムリエ高橋さん。遠野市の農業はこの方にかかっています。

 

さてさてお料理の数々。

 

安家地大根と遠野カブの色どり豆サラダ。

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それから安家地大根のロースト冷菜仕立て。オリーブオイルと岩塩でいただきます。シンプルなのに驚きの美味しさです。

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畑の安家地大根(9月の写真)。

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そしてスペイン料理らしいひと品

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烏骨鶏のトルティージャ

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石川早生丸(さといも)のパタタスブラバス

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この里芋生産者、田村さん。頼もしい存在です。

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4種の豆煮込み

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安家地区の在来作物には豆も豊富

 

料理前の短角牛

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短角牛の肩ロースソテー・焼き野菜を添えて

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安家地大根、遠野カブのソテーと遠野カブのおろし、そしてワサビ漬けも。

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雑穀パエジャ。さらに磨きがかかったメニュー。素晴らしいの一言です。

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多田農場のモッツアレラ・すたれ豆のクッキー。この会のために多田農場から。

 

どうしても食べたかったすたれ豆。お願いしてメニューに。クッキーで素朴な味わいです。

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こうして手のひらにのっけて、9月上旬に訪れたときの畑の様子を思い浮かべるのでした。

 

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生産者、真ヵ口さんの手。繋げるのは人の手です。

 

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シェフにお願いしたのは、このスペイン料理のレストランが岩泉の町にあったなら・・・。スペイン料理の技術を駆使して地元の食材を素直に盛り込んでください、とお話していました。そのほとばしる気持ちを両手ですくうように、お料理に表現してくださいました。

 

ともかく笑顔、笑顔、笑顔それだけで嬉しい私。在来種は生産される場所とヒトが重要。ひとり歩きしないことが大前提なのです。

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だから安家地大根保存会代表の嘉村さんを中心とした安家地区の方々をこれからも応援したいと思っています。

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参加してくださった酪農家の八重樫さん。岩手のスローフードのキーパーソンになると直感しています。詳しくは後ほど・・・素敵な物語は続きます。

 

参加してくださいました全ての方に、水野シェフに心より感謝申し上げます。