お野菜処方いたします。

0歳から100歳まで役立つ美と健康の食養生第2弾

7月21日大阪ガス・ディリパで「脳神経疾患編」で講演させていただきました。食からの予防で可能性の高い「うつ病・認知症」について、特に暮らしからの視点です。

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社会状況はめまぐるしく変化し、より早くより確実に、と当たり前のように要求され、かなり狭い領域に自分を押し込めて仕事をしていかなければならない私たち・・・生物学的にも不健康な毎日、ココロの変調をきたしてもおかしくありません。

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また高齢化社会、もとに戻ることのない認知症で人生終盤を過ごすことになってしまう事実も、また不幸なことです。映画でもテーマになっている作品多数。

 

食からの手立てでなんとか出来ないものか・・・うつ病と認知症にはその可能性があります。ヒトが人で生活するためにはコミュニケーション、人間関係が基盤にあるわけで、それは社会生活というなんとも煩わしくもあり、また人生の「情」にも派生していく、つまり文化へもたどり着くわけでして・・・。そういった俗っぽいお話を医学的知識に交えて1時間半ほどお話いたしました。どんな方にも他人事ではなくじぶん事なのです。

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シニア野菜ソムリエの石井郁子さんから、認知症へのアロマセラピーのお話。すでに医療では非薬物療法として取り上げられています。

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主催者のOnedrop宮谷さんから、脳神経疾患予防食材として位置づけされている「ω-3脂肪酸」シソエゴマの特性ドレッシングとレシピの紹介。魚脂のDHA,EPAが有名ですが、シソエゴマのα―リノレン酸も注目です。マクロビオティクスの先生でもあり、レシピレベルはかなり高いと感じました。

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ランチは前回同様、欧来食堂TANAKAさん特性、認知症予防のための伝統的地中海食のコンセプトを盛り込んだスペシャル弁当です。お野菜の味をしっかり出した、さすが野菜ソムリエ協会認定レストランです。

 

そして新しい出会いが・・・

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天然エビの会社:株式会社パプアニューギニア海産の武藤夫妻です。

http://pngebi.greenwebs.net/

宮城県石巻市に会社を構えていましたが震災で被災。それでもいままでの実績とノウハウと人脈を生かし大阪市茨木市で再スタートを。エビ養殖であたりまえのような抗生物質、消毒液、食品添加物・・そういったものを使用しない海老の価値を語ると、大手商社に目障りにされ、目に見えない圧力をかけられていたそう。かなり理解できます。

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色々くよくよしていても始まりません。忘れてしまいたいことは忘れてしまいましょう。がしめくくりの言葉です。

参加してくださった方は、おむすびの会や食と健康についての取り組みや活動をなさっている方々。全てが清々しく、正しいことをこつこつ実践していく人生の意義が食に重なってくるのです。日曜でしかも参議院選挙の日にもかかわらず参加してくださいました事、本当に感謝です。

そして主催してくださいましたOnedrop の宮谷様、薮田先生、会場をお貸ししてくださいました大阪ガス生活館ディリパ大石様に深く感謝申し上げます。

次回は11月10日です。

 

100歳、ずっと必要とされる人

最近は「愛されオヤジ」とか、7月は大阪で「食でみちびく愛され人生」という「愛され・・・」のテーマで講演させていただいています。次回は7月21日、大阪ガス生活館デリパで講義予定です。

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高齢化社会は明らか、ご高齢の方が消費から生産へシフトし、しかも若い世代に迷惑をかけない様に人生を過ごすことは皆がハッピーになる考え方です。

客観的に老化すると自分の事だけしか考えなくなります。かなりの大金持ちでなければ愛されなくなります。つっこんでお話しれば大金持ちでも真の愛は得られません。

わき道にそれますが、かつて地域医療をしていた時の話。夫が戦死されたご高齢の婦人は、その公的なお金にぶら下がる人たちに付き添われて受診し、死期が近いのに1日でも長く生かせて下さい!という周囲の言葉を無視できない医療体制で、最後の最後まで管をつけられたままでした。

本当に愛されていたのかな?

認知症が増加、など新聞での記事は第一面、そうすると健康食品や介護ビジネス、生活習慣病治療薬のメーカーは「踊ります」。

100歳サラリーマン

福井福太郎さん「100歳、すっと必要とされる人」会社にも、家族にも愛される理由とは?

この本に愛されるためのヒントが沢山あります。基本的に健康であることは重要、そして周囲に気配りした社会生活を継続すると運はその方へ微笑みます。

利他、という最近目にする言葉です。京セラ、そしてJALを再生させた稲盛さんの言葉でもあります。

このドクターライフサポートをわざわざ掲げて活動をしているのは、資本主義社会ですから経済活動として認められることが成功とされるからです。かつて新聞で見た「出世とは・・・周囲の人をどれだけ幸せにしたか、ということ」と発言したかたの記事を見てから、すなわち「利他」、医療行為(開業)以外の部門での看板を掲げるためです。道は険しいですが・・・。

配偶者が院長をつとめる医院は整形外科ではありますが、多くの高齢の方々の整形外科疾患治療の他に、食事や運動のセミナーを定期開催しています。

運動しなければカロリー消費しなくなり肥満の原因に、筋が委縮し脂肪浸潤がおこればインスリン抵抗性から血糖値は上昇、HDLコレステロールは低下し中性脂肪は増加、そして精神衛生上の不健康から抑うつや認知症へと繋がります。 

骨関節疾患の治療の先の治療目標は「除痛」「運動機能の維持」の先に、日本の未来があるのです。

農業や自営の方々は、日々の労働を続ける必要があるのですが、痛みがあるなら安静第一!と叱る医療機関がなんと多い事か・・・。みやた整形外科医院はそうした発言はしません。

「どうしたいの?」そこが治療の選択のポイントになるから。

月2回のセミナーも好評です。

http://miyataseikei.blog.fc2.com/

こうした仕事は、製薬メーカーに義務づけするくらい大事だと思うし、M&A(笑)とまではいかなくても、企業からお買い上げしていただきたいです。ビジネス・モデルがどうのこうの、と言いますが、私の基本は診察にありますので・・・。

 福井さんの本の内容、元気な高齢者は自分の食べるモノは生産したほうが・・・大賛成です。

 

 

仕事

「仕事」を考えさせられた京都の農家さん訪問

勇気をもって言葉にすれば、若い男性の介護の仕事、正直、少々不健全な気がします。もちろんいきいきと仕事をされている人も沢山いらっしゃるようではありますが・・。

 地域医療をしていると、安定した職業として介護職を選択する方は多く、一方、農業後継者はごくわずかであることに気づきます。

 仕事柄、そういった介護職の方と接すると、年代相応のパワーを感じません。それに、申し上げにくいですが、体のかおりも介護される方々と同じになっています。いたしかた無いのでしょうが。

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 京都の若手農家さん2件を訪問しました。

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就農1年目の田中さん。学校の先生だったそう。パソナで研修してこの地で農業を始めたそうです。透明感のあるエネルギーを持っています。

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大好きな茄子。花が咲いていました。収穫できたらお買い上げする約束。楽しみだなぁ。

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茄子品種も多彩・少量多品目。

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そして2軒目、三千院近くの有機農業を実践。畑には同志社大学のサイン。

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同志社大学はアンチエイジングの研究も盛ん。医と農が近づいて、なんだかワクワクします。

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ご夫婦も素敵。なんだかミュージシャンみたいです。中央二人。

 

同じ年代でも職業によってこうも違うのか?と考えさせられますね。

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地域の介護施設では、若手農家さんを数時間(時給)雇うこと!そういう雇用があったら職場もいきいきしてくると思います。

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次の世代に残すのは介護技術より、農地の様な気がします。