いわて純情野菜ベジフル・ライフセミナーが7月21日クルーズクルーズ銀座にて開催されました。
夏野菜の生産地である岩手県「純情野菜」をPRするイベントです(30周年)。健康志向が高まるなかでの依頼でしたので、タイトルは「食と健康は同源」とし、受けるべき医療はきちんと受け、医療では手薄になる「未病」を食からケアすることの大切さを強調しました。
機能性食品の市場は伸びる一方。ひとつの成分に拘りすぎず、様々な植物の成分を毎日コツコツ摂取することの大切さを訴えました。認知症予防、がん予防、アンチエイジングのためには、野菜だけでなく良質のたんぱく質、脂質バランス、未精製穀類、ハーブなども大事です。以前作成したパンフレットを配布しました。
機能性表示登録にむけて作成した寒じめほうれん草のパンフレット
純情野菜のレシピ集も配布。
コースメニューは岩手県の食材の魅力を十分に引き出したお料理の数々。東京でこの内容は、なかなかお目にかかることはないでしょう。曾澤シェフの完成と技術に驚きました。
何が目的かによって見え方は様々でしょうが、今、社会で求められている食材が岩手には沢山あるということを伝えられたら私のミッションは完了です。
主催は岩手県庁流通課(岩手県青果物出荷安定協議会)と広聴広報課で、野菜や肉、魚の生産者の映像を放映し、岩手県全体の魅力を表現しておりました。
ニコニコ動画で映像は見る事が出来ます。
さて、JAの重鎮の方が会場で「あの先生にほうれん草のことでかなり怒られた・・」と話していたそうです。真剣だからこそ怒るのです。
今年度の事業はこれまでの活動をさらに深く掘り下げていきます。
1.「岩手の食材で毎日キュジーヌマンスール」がH30年度も農水省補助事業を受託いたしました。
「寒じめほうれん草の機能性表示にかかわる取組み:今年度は岩手県八幡平市」
「青果物の機能性にかかわる知識の普及、八幡平市の健康増進に関わる活動」
などの課題が提示されています。
これに関わり5月2日、食育大学大阪校にて「野菜・果物の機能性でアンチエイジング」と題しまして講義いたしました。
機能性、アンチエイジング、それぞれを説明することも多くの時間を要しますが、今回は野菜果物の機能性、機能性表示を知ることで、ひとつの成分のサプリメントや食品をとる事より青果物丸ごと頂くことのメリットを主にお伝えました。食育大学のテーマが「本物、良い食材」ですから、機能性からの本物・品質の説明もオーバーラップするわけです。若い方々がこうして熱心に受講してくださるのですから心づよいですね。
2.スマートエイジング倶楽部
今年度で3年目。昨年度は日本ノルディックウォーク学会にて成果を発表。今年度で完結し、IGRの観光事業部門に内容を移管して、さらに倶楽部を発展させていただける様、今年度は意識して取り組みます。次回は6月24日(日)西和賀町開催です。
3.医療への野菜の応用
1)ふるさと21ドクターに協力しています。
https://www.healthy-pass.co.jp/f21d/doctor/67/
2)研究会で「診療に役立つ野菜・果物の機能性」と題しまして講演1を担当します.
食の機能性が注目され、消費者庁から機能性食品としての表示が許可になると「売れる」という事実から、いま機能性食品は百花繚乱の状態である。
「機能性成分」が一定以上含有していて、届け出が受理されば、タブレットであろうが、飲料であろうが、ヨーグルトであろうが、〇〇の健康に役立つ、のような表示が可能になる。
農水省の補助事業の一環として「寒じめほうれん草」のルテイン含量が眼の健康維持に役立つという旨の機能性表示にかかわる取組みを行ってきた。
青果物であるほうれん草は、なにもルテインだけが豊富なわけではない。むしろそのほかの栄養・機能性にも優れたスーパー野菜なのである。
食と健康を成功させるためには、多品目が必要である。同じ食材でも成分含量はばらつきがあるので、良い食材(高品質)のものを選択することも大事だ。
そういった内容を解説した。最後の締めくくりは「サプリメントとして摂取するより食材として摂取することのメリットを理解して欲しい」。
高品質の野菜である寒じめほうれん草は、寒さという環境で農家さんが高い技術で栽培している。ルテイン濃度も高く維持することが今回改めて立証された。