家庭画報に掲載していただきました。関係者の方々には心より感謝申し上げます。
記事にある野菜は特別なものではなく、ごくありふれた身近なものばかり。記事で強調したことはきちんと栽培された野菜を、なるべく新鮮なうちに(栄養価の消耗が少ない)、自分で料理して、毎日コツコツ食べることです。
どんな経済状況の方でも共通のこと。こちらの雑誌をめくりますと庶民の生活とはかけ離れているので、自分の記事は地味、しかしライターの方の力量で日常的な野菜がなんとも価値あるものになりました。
さて私は生活環境から美味しい野菜は苦労せずに手に入ります。富裕層が通うスーパーマーケットもあると聞きますが、そこにならんでいる野菜は本当に新鮮で美味しいかはわかりません。記事の中で、取り寄せしてでも良い野菜を、としましたのはそんな理由からです。
先日発売のプレジデントという雑誌に面白い記事が。農水産物のナゾ「いちばんかせぐのは流通業者?」という内容。農水産物部門の割合はかなり少ない。生産されてから消費者の所に届くまでに、食に係る多くの業者がひしめいています。たしかにいつでもそれなりの食事が楽しめる現代、流通業者が介在してこそ。
しかし生産部門では売り先の確保に悩んでいる。つくばで講演させていただいた際にも議論されていましたが、野菜工場や大型施設栽培でも悩みは共通です。
もっと「欲しい!」という声をあげないと手元に美味しい野菜は届くシステムは出来ないし、経営がなりたたなければ生産が持続しなくなります。
富裕層はマイ農家さんをもつ、それがステイタスになるといいですね。