投稿者: 宮田 恵

寒じめほうれん草フェスティバル2016開催

寒じめほうれん草フェスティバル2016開催いたしました。県内の野菜ソムリエコミュニティーの方々とのコラボです。

IMG_1437

 

9カ所の地域(農家さん)の寒じめ・縮みほうれん草を生・茹ででブラインドテイスティング、1番と2番に美味しいほうれん草を選んで頂きました。

IMG_1451

 

対象として三重県の益荒男ほうれん草と、岩手町西根町の赤根ほうれん草(F1)を、こちらはあらかじめ公表して試食して頂きました。

 

甘いだけのほうれん草なら光と肥料と作物にふさわしい気温があれば可能です。しかし健康増進に役立つほうれん草を作るために、品種では無く栽培技術がものを言います。

DSC_2644

これが寒じめほうれん草栽培技術です。ハウスである程度まで大きく成長させて、そして寒気にさらすとほうれん草は葉っぱを縮め、内部にラジエーターとしての糖をためこみます。また寒冷のストレスは細胞内で酸化ストレスを生じさせますが、ほうれん草は自分自身でフラボノイドやビタミンCといった抗酸化物質を産生し身を守ります。

 

寒じめほうれん草は抗酸化力の強い野菜なのです。

 

しかも、もともとルテインも豊富ですから、パワーフード葉野菜なのです。

 

注目されているのは加齢黄斑変性症の予防。黄斑は網膜の中でも強い光が直接あたるスポットで、光の影響で酸化ストレスを強く受ける場所です。黄斑にはルテイン・ゼアキサンチンが集積して光の酸化ストレスを軽減させているそうです。体内では産生できませんから食事からの供給は大切です。

 

ブルーベリーに注目が集まっていましたが、これからはほうれん草の時代です。

 

ただ夏季のほうれん草は栄養価・機能性が高くないばかりか、硝酸が蓄積しています。

 

ほうれん草にはビタミンK、葉酸も豊富ですから、骨のアンチエイジングにも役立ちます。身近なほうれん草、アンチエイジング食材としての「時期・食べるべき品種や栽培法」などまで言及できそうです。無農薬・有機栽培だけにこだわると思わぬピットフォールがあるのです。メトロポリタンニューウイング狩野シェフのお料理も抜群でした。関係者すべてに感謝申し上げます。

DSC_2642

DSC_2643

当日の様子が新聞に掲載されました。

img098

2016年ご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

 

今年もよろしくお願いいたします。

 

医療と農業の距離と溝を埋めることが、日本の未来につながると信じてまい進してまいります。

 

医療界特に医師の方々への食の重要性を訴え続け、心が麻痺した状態で経済活動の流れにのってしまうことへの危機感を持っていただくことがテーマです。保険診療、保険外診療それぞれの立場で、国家資格をフルに活用して未来のために尽します。

 

いろいろな領域の方々と「スマートでハートのある経済活動」コラボしていく所存です。

 

ご指導よろしくお願いいたします。

大阪農業時報

大阪農業時報12月号の随想に原稿を寄稿させていただきました。

DSC_2434

10月の講演から繋がりありがたいお仕事です。

食事は多様・多因子。何をもって食事療法とするか、栄養学・医学の考えだけでは完全でありません。植物と薬学的な思考回路があれば、角度は変わったくると思います。