お野菜処方いたします。

こころのつかえ

岩手県田野畑村で食育講演をさせていただいた。

 

最近、ここ半年、ちょっと凹みがあって、講演はなんとなく避けていました。

 

実は田野畑村診療所長時代、未だ食育という言葉が無かった時代、子どもたちと父兄に食に関する勉強会を実施したことがあり、それが自分の活動のはじまりだったかと思いおこしました。

 

当時、日経新聞と岩手日報と聖教新聞、日本共産党新聞の合計4誌が身近にあり、時間があれば目を通していた私。役場という組織を相手に、自らの社会的素養のなさを痛感しての購読でしたが、きっと礎になっていたのでしょうね・・・。

 

さて当日のテーマは

 

今からでも間に合います!食でひきだす我が子の頭脳。

 

人生100年、いつ頭が良くなるか?こつこつ努力して生計を営み健康に留意して人生後半は「きらりとした頭脳」かもしれないし、一方、受験で偏差値の高い大学に入った、までは良いけれど若いうちから認知症になっていたのでは意味がない・・。

 

こどものころの良いライフスタイルの確立は、数ある遺伝子のスイッチのうち、良いポイントをオンにする。さらに良い生活リズムは学習効率を上げる訳でして・・・たとえ勉強できなくても、人間としての躾をおこたってはいけないのであります。

 

被災地でもあるので言葉は慎重に選んで・・・、まずは畑があるのならば耕して食を生産してみましょう、と。食生産のともなった確固たる日本文化を確立して、子どもたちの感性を磨き、日本食文化ビジネススキルで子供たちを海外で羽ばたかせてあげましょう。

 

かあさんになってよかったですね。あなたのDNAはあなたの子供の中で生きていますよ。

 

 

知り合いの方が聴講してくださった。「ハックの家」の竹下さん。精神遅滞の方々と食産業で頑張っている。母娘2代にわたるその活動は田野畑の財産であり誇りです。ハックの家で販売しはじめたチーズケーキを主催者が準備してくださった。

 

 

人口の半分は女性、まだまだ日本は蘇るポテンシャルあり、女性たちにかかっている。診療所長時代、本音はとても言えなかった。女性であることだけで否定された様々なこと・・・・。

 

いま、こうしてまごころで50分講演させていただいて、長くつかえ感をかんじていた胸元がすーぅっときえたのです。

雑誌 Slim Love

若い方向けのダイエット本(マキノ出版)に載せていただきました。

 

 

年4回の発刊なそうですが、食事量を減らすダイエットでは無く、自分で料理することが基本になっているので、私の高校生の食育テーマとも重なり、取材も受けやすかったです。

 

おからダイエットについてなのですが、ともかく野菜とおから、そして食べ方・食べる時間の提案・・・読者の生活に到達するような言葉を選びました。

 

洋服のカタログモデルに見られるような細いだけのモデルさんは登場していないのも良いですね。

 

もりおか美人塾の年間テーマも決めましたし、若い方々を美人にして日本を元気にしたいと考えています。

 

そして同時にシニア世代も女性ホルモンがなくても美人になる手法を提案していきます。

 

 

肥満外来

みやた整形外科医院内科で、肥満外来を実施しています。

 

肥満の改善は生活習慣病や整形外科関節痛の治療効果を格段に高めます。そう感じている医療関係者は多いでしょうが、診療で取り組まれている方はほとんどいません。おおかたが「無理」とおっしゃります。

 

たしかに指導しても減量に成功できるのは5%未満の方と言われています。

 

当院、内科では。特殊検査などは行わずカウンセリングが主体になります。

 

肥満は10人いれば10人の理由があります。ただ食事量を抑える様に、体重を減らすように、とアドバイスしても、その通り実施できる方は少ないようです。

 

方針としては実現可能なライフスタイルの変化を少しずつ提示していくことです。複数の医療機関を受診されている方には治療内容と食の関連性が整合性がとれるようにしなくてはなりません。

 

体組成や腹囲を測定し、自分の体が何で構成されているかを知り、そして「何を食べてその結果になったのか」をコミュニケーションの中から探し出し、提案します。

 

 

原因はご本人が知っていることも多いのですが、最も誤解が多いのが量を食べなければそれで良い、ということです。

 

圧倒的に食物繊維が少ない。腸内環境は肥満のメカニズムにも関与しているという事が重要視されています。

 

食環境を配慮して可能な野菜の食べ方を提案します。特に野菜の種類のこだわりはありませんが、糖質が少ない葉野菜は大事。そして洗っただけでおいしく食べられるトマトやキュウリなど馴染のある野菜を紹介します。

 

ワーファリン服用の方は野菜をたべてはいけない、とまで誤解している方も。

 

差し引き、抑制のダイエットは長続きしません。ひとつステップが上昇したら次のステップを踏む。そして減量だけが目的ではなく、いつまでも元気で若々しくいられるために野菜を食べる事を強調し、目標を希望ある項目へ押し上げます。安易な健康食品では幸せは手に入れることはできません。

 

メソド(手法)よりウエイ(生きる道)、食事療法をそう考えています。ハードルが高いのは言うまでもありません。しかも診療点数が限られているので、どこまで持続できるかが課題ですね。