雑穀は最近のテーマですが、炭水化物をどうするか?という医学的な議論をかさねると大変面白くなる食材です。
平成23年度二戸地域雑穀推進大会
会場入りしてすぐ問題の深さに気づきました。
生産者の高齢化が進んでいます。
震災後の販売不振から意欲もなくなってしまった感じです。
講演に先立ち会場の方々に質問しました。
「みなさんは雑穀で幸せにくらしていますか?」
挙手率40%
つまり、どうかな?雑穀の生産が負担になっていないかな?農協、農政、技術者はそれぞれの持ち場で業務遂行したとして、農家さんが持ちこたえられないですよ。
中には年金をもらって悠々自適に暮らせる人も多いでしょう。
雑穀の価値は雑穀生活の価値。生産者の幸せのカタチを表現してあげなければ・・・。医療から支える農業生産もある。
ごちそうになりました二戸パークホテルの雑穀お弁当
向かって左上から時計廻りに
揚げ豆腐のたかきび餡かけ・生姜の甘酢漬け
鮭マリネもちひえソース・茹で麦を添えたサラダ・白身魚のフライ・花シューマイ・春巻き
切干大根と黒豆煮
五穀入りゆかり御飯
おみやげの「どんぐり7穀あんパン」は盛岡農業と一野辺パンの共同企画です。どんぐり、米粉、あわ、きび、ひえ、小豆、クルミをもって7穀としています。これで自給率50%。なかのアンに雑穀が入っていてトロリとした食感。ここまで甘くしすぎなければ好みです。
へっちょこまんじゅう
たかきび粉のおだんごを饅頭の中にいれました。
「へっちょこだんご」は二戸地区の伝統スイーツ。たかきびの粉で作った団子を小豆汁で煮たものです。懐かしい味。
雑穀豆ごはんの素
社会福祉法人カナンの園
小粒大豆に雑穀、きくらげをブレンドした炊き込み用食材。3パック入り780円。価格設定とうかな?
個々の活動はそれなりだけど、株)岩手県北雑穀、として役割分担が必要ですね。産業医なら大歓迎です。
講演で発言しにくかったですが、この地域の生活保護者が多いこと。労働は尊いもの、忘れているようです。
2 コメント
私は雑穀をご飯にまぜるくらいしか活用していませんが、きびだんごや昔のsweetsが大好きです。甘さを控えた方がやさしい味になると思います。
食を担う生産者の生活が成り立つようにする、活き活きと安心して暮らせるようにするには、私たちがその価値を認め、ありがたくいただくことからはじめなければなりませんね。
先生のおっしゃる通りなんです。医療機関の食からそういった事をしないと・・・とは思っても、ものすごい壁の厚さを感じています。