ノルディック・ウォーク指導員資格を取得しました。

アンチエイジング医学実践のための3つの柱

 

食事・運動・生きがい

 

運動指導は自分にはハードルが高いと思っていましたが、ノルディック・ウォークを知って、これなら私でも大丈夫。整形外科の診療サポートにも使用されつつあります。

 

何歳になっても、自分の好きな場所に自由に移動できる

 

これがアンチエイジングの最終目標です。ポール・ウォーキングという手法もあり、また、各種団体も存在しますが、ストックのメーカー色が強くなく、かつ医学的な知見でも運営指針がある、全日本ノルディック・ウォーク連盟の門をたたく事に。2ヶ月間の自主トレーニング。家族旅行先でストックを持参しウォーキング(ホーチミンでノルディック・ウォークが流行したら、火付け役は私!)、途中、仙台の勤務先の関連機関がノルディック・ウォーク指導をしているとのことで、ウォーキングの個別指導を受け、厳寒の盛岡で融雪機能がある歩道で鼻水たらして自主トレ・・・。

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そして先日、東京での2日間の講習を修了しました。2014年最初の目標をクリアできて、ちょっと嬉しいです。

 

もともとのヨーロッパスタイルは、アグレッシブスタイルといってかなり運動量も多いのですが、ジャパニーズスタイル(ディフェンシブ)は介護予防にうってつけです。近年、サルコペニア、ロコモティブ・シンドロームなど骨格・筋疾患が要介護の大きな比重を占めていて、整形外科医院でも徐痛や骨折治療、骨代謝治療だけでなく、筋肉量をいかに維持、増強するかが課題になっています(ただし保険診療では出来る範囲はかなり限られています)。

 

また糖代謝でも運動は治療の中心。ですが、糖尿病専門医ですら運動について積極的ではなく、つまり検査値が改善しないのは運動しないあなたが悪い、のようなスタンス。てんこ盛りの処方せんが発行されるにとどまります。プロならとことん突き詰めていただきたい、しかし、それに取り組まない事が非難されることもないのですから安泰です。論文だけが出世の道らしいです。

 

私、糖尿病専門医ではありませんが、患者さんの5年10年先のことを考えて、「ストック」も治療手段のひとつの臨床医として地道に頑張りますね。まあ、医学会から褒められようとは思っていません・・。