予防医療と医院経営

Medical communication という雑誌が創刊され、原稿を掲載していただいた。

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野菜に興味をもっていただくことが第一の課題なので、努めて躍動感のある文章に心掛けた。それが編集部の意図に即していたかは不明である。

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医療の話題の中に野菜を盛り込むのは難しい。医療人特に医師は野菜に興味がない。野菜のチカラを短時間でしか理解できないからである。そういう風な思考回路に教育されている。

 

私は医療文化の中に野菜を位置付けている。今、医療機関で足りないのは医療文化をよりよく創造していくことである。その医療文化を医院経営の手法にすることは有意義である。この雑誌にはそういった意図があるものと考える。

 

過酷な勤務医→開業→パッケージ化→収益をあげて借金を返済する→保険診療にあてはまる検査投薬で確実に収益を上げる

 

この図式の中に自分の理想とする医療は入り込む余地はない。

 

私がシニア野菜ソムリエを受講した際の提出書類には予防医療(シニア野菜ソムリエ)と保険診療(保険診療医)、その両輪で自分の理想とする医療をすることが記されている。予防医療は自分の力量で稼ぐ領域、すなわち保険診療のように行政からの診療報酬はないが、自分に「値段」がつく挑戦の世界である。。

 

野菜ソムリエを行うために勤務医をやっていた、という見方もできる。そのうちに医師の肩書にエッジを付けてくれると信じていた(信じている)。

 

創刊号なのでこれからどのような展開になるのか不明であるが、予防医療で患者さんと良好なコミュニケーションをとり、検査や投薬だけではない医療で収益が安定していけるような医療こそが望まれる医療となると思う。そこには食や運動、音楽なども盛り込まれるはずである。すなわち統合医療、保険診療の枠を超えたところに別の経済の流れができればよい。経済が動かなくても、医師としての生きがいのある人生を感じていられることだろう。

 

単発の依頼ではあったが、とりあえず壇上にだけは上げていただいたこと、深く感謝するのであります。