「豆と健康」ミニ講義

2024年9月23日、宮城県鳴子温泉ゆさや旅館を会場とした「ずんだ新作発表会」に先立ち、豆と健康の講義をさせていただきました。

配布資料は以下の4枚

地中の微生物と大豆の根粒菌の働きで窒素同化・固定し、光合成によりタンパク質を合成しています。日本の耕土は輸入飼料→畜産の堆肥→窒素肥料として土中に投入され、一般に日本の耕土は窒素過多といわれています。ヒトは大豆を摂食し、体内で利用され身体の一部となって、最終的に排泄されます。最終的な排泄のプロセスでも影響を受けます。

生きる上で必須の蛋白質ですが、動物性か、あるいは植物性かによる生体内での利用の違いもあります。腎機能が低下してくるとタンパク制限を強いられますが、一方でフレイルの問題もあり、たんぱく質の摂取に関しては一定の見解が得られていません。日々の生活で大事なのは腎機能が低下しないように腎臓の負荷を極力減らしていくという事です。

どの蛋白質が良いのかについては指標がいくつかあります。健康的な食事として菜食を提唱される方もいますが、長期的にみれば不足による問題も出てきます。逆に糖質制限において動物性食品に偏ることの問題点もあげられています。

工業型畜産の問題、特に環境面での問題は非常に大きい。大豆は油を搾ったのち、大豆ミールという肥料になります。牛肉1Kgを生産するために25Kgの飼料が必要です。

大崎市は世界農業遺産に登録されています。大豆生産、ずんだ(豆)食文化により、世界にメッセージを発信していただきたいと思っています。

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