6月6日から8日間、大阪国際会議場で開催されました。大会長が機能性表示健康食品(サプリメントや機能性成分)の法律改正に関わる研究者の筆頭なので、そういったセッションが多く組まれていました。多分野の方々の総会なので臨床医にとって大変勉強になり、また食と健康を語るにあたり重要な知見が多く得られました。
食部門が元気、3日間のお弁当はこれまでで最高のコンセプト。味は3日目が良かったかな(下段)。
これまでの栄養学の常識を打ち破る(常識がずれていただけなのかも)分野も民間ベースで定着中です。オルソモレキュラーは慢性疾患治療に大きく貢献するでしょう。もっと勉強しなければ・・。この研究会で開発された低糖質スイーツは驚きの美味しさ。
医療と食は10人いれば10人の方法。低糖質ダイエット、地中海式ダイエット、和食、糖尿病食事療法指針・・・ともかく人を診る力がなければよい食事指導はできません。
食産業にも異変が。マクロビとか自然食、薬膳にも科学的な知識が浸透してきています。これまでの業界マップはがらりと変わるでしょう。
ぐるなびの会長、日本食文化世界遺産登録の中心人物の料理人の方、フレンチからシェ松尾氏、あまから手帳の編集長、などなど、経済界にのってきた抗加齢医学。勉強はつきません・・。
大阪の夜も満喫。日本お笑い学会の昇先生と!未だ笑わせていただいていませんが・・。著書をいただきウレシイ!ありがとうございます。
おでん、鯨のだし、春菊の上にトロロが乗っかっていて、これまた美味。
スイーツも串にさしてあって、徹底していますね。
唯一残念だったのが農分野のセッションが無かった事・・・まだまだ垣根が高いです。
ホテルメトロポリタン・ニューウイングの狩野シェフにお願いして、ウエルネス・メニューを開発しました。
おもしろい論文が・・・
値段が高い食事は財布には痛いが、そのほうがおいしく感じる可能性があるという研究報告が、米サンディエゴで開催された実験生物学会(EB)の米国栄養学会(ASN)年次学術集会で発表された。
米コーネル大学応用経済学・経営学部教授のBrian Wansink氏らの研究によると、4ドル、あるいは8ドルを支払ってイタリア料理の食べ放題ブッフェで食事をした139人に感想を書いてもらった。その結果、8ドル支払った人は4ドル支払った人よりも、平均11%多く食事を楽しんでいた。両群の全食事量は同じだったが、4ドル支払った人は、食べ過ぎ、食事に罪悪感を抱いて、食事が進むにつれてその食物を好きでなくなる傾向が強かった。 Wansink氏は、「レストランで食事の値段を抑えるということだけで、顧客の食事に対する評価や認識にかなりの影響が生じる」と述べている。共同研究者の1人は、「料理の値段は、食事に対する感情やそのレストランの評価に大きく影響する」という。安価な食事=粗悪な材料のメニュー=身体に悪い、という感情でしょうか?
やはり食事はきちんとした料理を、対価を払っていただく事が健康にも、食文化の発展にも貢献しそうです。しかも食事をする場所やサービスも大事です。満腹になるとせっかくのワインも台無しになります。
ということでホテルメトロポリタン・ニューウイングの狩野シェフにお願いして、ウエルネス・メニューを開発しました。
全部で550Kcalくらいです。食材はいつも一定ではありませんから小数点以下は表示していません。
低糖質にも仕上がっています。ワインも飲みたいし、フレンチも楽しみたい人へ。アンチエイジングのため、そして高齢になると少食になりますから、超高齢化時代への対応でもあります。5500円、大切な方と大切なひと時を。そして今日をひきずらない、すがすがしい明日のために。
こういったメニューが定番になるためには、一定のファンがいることが条件。これから野菜とアンチエイジングのセミナーなども開催していきたいと思っています。
5月17日大通り健康教室
事実その1
国民の健康状態の悪さの原因のひとつは「食」である。
事実その2
超高齢化時代、シニア世代もいきいきと労働し、社会保障に依存しないことが望まれている。
事実その3
加齢にともなう身体変化はそれぞれ臓器別医療の以前に、抗加齢医学的なアプローチ(食、運動、心のありかた)が重要、なれば、食事治療をするのが最優先されて当然である。
医食農が重なりあう。しかしあまりに距離がある医食農
私は自分が及ぶ限りのチカラでいろいろな糸をたぐりよせてみた。
農家さん:早池峰菜を持参してくださった遠野ふるさと活性センターの藤井さん。
ロレオール伊藤シェフ・ライブは聴衆も一体
早池峰菜ソースが美しいひと品
お手伝いしてくださったシニア野菜ソムリエ・高橋義明さん。
メトロポリタンニューウイング狩野シェフから、共同で創りあげた健康フレンチコースの案内、と感動的オードブル。
流通。Olahonoこれまでのノウハウ、さらに生かして、健康食材をのぞむ方々に届けてね。
医療
参加者の方々に「食べる事、真の健康、幸せな未来」を実感していただき、そしてみんなで進むべき道の選択を感じ取っていただきたかった。
黄金の国いわて・写真右は大阪おかん代表・宮谷さん。岩手食材のファン&大阪への架け橋
言葉だけが先走りしている岩手県のキャッチコーピー「黄金の・・・」。平泉の金ピカピカだけ?
最後のメッセージ、皆さんは幸せですか?に8割くらいの方が挙手してくださった。その瞬間に心の通い合いを感じ、背景に豊かな大地を連想した。
ステージ上でバタバタするだけの、どうも乱雑なイベントでしたけど、医食農の距離がともかくこのイベント会場内で実感できたことが収穫でした。難しい構成でしたが自分なりに努力した事、得た事、反省すべきこと、すべて心にしまい込んで、次回からの活動に活かして行こうと思います。
参加してくださった方々へのお礼は、今後のお付き合いの中で少しずつ、繰り返してお返ししていきたいと思います。
ぶれません、こんなに重要な事なのに、真剣にとりくんでいる医師の方、私以外に見当たらないですし。