毎年1回、各地区で行われているブロック会議で講演いたしました。
「健康経営から自分経営へ「食からの機能性」~野菜・果物の機能性~」と題して、70歳まで働く現代社会において、自身の健康は「財産」として食を軸とした健康管理についてお話しました。健康診断は義務化されていますが、就労判定だけに終わらせない結果の解釈とその対策の重要性を強調しました。
労働力確保は国家の命題、それは食糧生産と根底は同じですので、今後も内容を深めていきたいと思います。この後の懇親会で参加者の方々から「自分問題としての食」についてお声かけ頂きました。それぞれの職業人生、それぞれの自分経営があります。
JA新岩手の協力のもと久慈地区の野菜ソムリエチームとともにイベントを開催しました。久慈市遠藤市長のご臨席も賜り、生産者にフォーカスした内容でした。
地元新聞記事の内容は「美味しい・楽しい」。私の気持ちの中は別です。
機能性表示登録を目指していたころは、岩手県機能性食材活用研究会があって、大学や研究機関からの参加も沢山ありました。今は消滅したこの研究会ですが、結局「活用」にたどり着いたのは「寒じめほうれん草」のみ。その時の地元新聞の記事が残っていました。作るだけではない、生産を持続継続していけるだけの価格、それは大学や研究者が興味を示さない事が残念です。今も私の視座は生産者の生活です。
「野菜・果物の機能性、感染症対策への応用」と題して1時間講演させていただきました。「免疫」だけにフォーカスせず、重症化予防のための食事からのアプローチを主題にお話し。特に抗加齢医学においての抗酸化、抗糖化、抗炎症、腸内環境の重要性をお伝えしました。
聴講してくださいました方々とも意見交換できました。食品成分表を超えた食材の「数値化」を掲示できるシステムが渇望されます。