お野菜処方いたします。

これも貴重な経験:季節外れの温泉民宿に一人旅

もちろん高級な温泉宿も一案だったけれど、もやしの収穫を見学に来たのに高飛車な態度はよくないでしょう、と民宿を選ぶ。でも宿泊客が一人だと、なんだか怖くなってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一人でご飯を食べる。寂しいからテレビをつける、NHKニュース。この民宿には女将さんただ一人のようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビールはいかがですか?と声をかけられることもない。それでも夕食は・・・味はなかなかですよ。でもひとりだけなのに申し訳ないなぁ。近くで食べてきて、といわれたほうが気が楽かも・・。まあ分館だから本館のお客様と同じものだろうな・・。

 

エビフライ、ローストビーフ、刺身、ダイコンの酢の物イクラ添え、ブロッコリー、ふきの煮物、ホタテのマリネ、ウニ、ご飯、味噌汁

 

すごいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

浴衣と丹前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お布団・・昭和40年代?なんだか寂しくなってきた。

 

前の日食べたスペインのイベリコ豚のひずめとの解離がものすごい。あはは

 

もやしというには余りにも雲の上の存在の大鰐もやし、ここまでステップを踏んでたどり着くのだから、それはそれは歴史ある貴重な農作物。感動しましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

詳細はこちら野菜王ブログ

http://yasaioh.shopdb.jp/2012/03/blog-post_11.html

3月2,3日盛岡市で開催された糖尿病治療の進歩:私の役割

3月2,3日盛岡市で開催された糖尿病治療の進歩。

私の役目は2点

1.懇親会メニューの食材提案

2.市民公開講座の講師(三名のうち1名)

 

まずは懇親会メニュー

かねがね短角牛などは屋台形式のコーナーで名前が出ているが、野菜などは産地や生産者の名前が出てこない。残念だと思っていた。教授に申し出た時はすでにメニューは決定されているとのことだったが、教授のお取り計らいで営業の方に提案をしてみた。ともかく可能な提案、3月上旬という休農時期を勘案して、佐々恵農園コーナー(葉野菜中心サラダバー)といんかのひとみのローストを短角牛に添えるように、それから雫石創作農園の雫石黒千石、二戸の雑穀、岩泉早野商店の食用ほおずきジャムを使用していただくことにした。日本そばのトッピングにセリを提案したが、今回は宮城県のセリを使用。

 

会場いりしたらメニューにきちんと記載があり、ひときはそのメニューは目立ち、かつ人気があった。紹介する時間も与えられていたが、そのようなことは必要ないまでに食材が前面に出ていた。それで音声なし、食材の産地情報と生産者の写真を説明文字入りスライド上映させていただいた。ここでしゃしゃりでてはいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とくにこういった懇親会でサラダバーが登場することはないだろう。しかし糖尿病のコメディカルは女性が多い。野菜とスイーツは不可欠。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本そばのセリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雫石黒千石のパイ包み、サンドイッチ。生産者、福本さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二戸雑穀のリゾット、チャーハン、生産者高村さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インカのひとみロースト(佐々恵農園)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅茶のシフォンケーキ・食用ほおづき添え、早野商店の早野夫妻

 

 

 

 

 

 

 

 

ともかく大盛況でよかった。協力していただいた米和総料理長に感謝です。佐々恵農園の畑に出向いてくださったようです。なんだかとても嬉しい。

 

まごころが連鎖しました。

 

そして翌日の糖尿病市民公開講座

秋田大学糖尿病代謝内科教授による「膵β細胞を元気にするくすり」

岩手医科大学外科准教授「肥満の外科治療」

そして私、医師・シニア野菜ソムリエ

 

やりにくいのです。一般の方々への講演は私の方が多いはずなんだけど、座標軸がずれそうになりました。ソムリエの師匠からアドバイス「それ以上でもそれ以下でもない自分は自分。その状況を楽しみなさい」なるほど・・・・。

 

食事療法に役立つ美味しい野菜の基礎知識

 

文字スライドあまりなし、写真のみ、いつもの展開です。野菜を因数分解して「美味しい」のために必要な科学的切り口、そして野菜の医学的評価。野菜とヒトの研究は進んでおらず、動物実験レベルでのエビデンスしかない。それは研究費(ほとんどが農水省)が医学(厚生労働省より)に流れてこないことが一因。教授に頷いていただいて、私だけがそう感じていたわけではないことが単に嬉しかった。

最初に「食事療法は血糖値コントロールだけが目的ではありません」と切り出したその訳は、人生を幸せにすごすことの意義はほかにもあって、極端な話し、血糖だけ、体重だけのコントロールなら野菜を食べなくてもいいのです(言い過ぎだけど)。しかし野菜を食べないと、がん、その他の疾病リスクは高くなることは確かな事実。

 

終了してから秋田大学の教授に「また色々教えて下さい」とお声かけいただいた。うっ!私の心を見透かしているかのような思いやり溢れる言葉。人間性を感じる。最近のトップに立つ方々は、管理論のような本も熟読している、と感じる。

 

「おもしろかった」そう思っていただける、それが私の講演のポイント。野菜摂取を増やす、その野菜(食料生産)を顧みていただく、25分で残せるメッセージは一つしかない

 

とにもかくにも、医局から2つの貴重な経験を頂いたこと、感謝に尽きます。自分なりに真心を込めたつもりですが、思いが届けばとても嬉しい、ただその一言です。

 

 

 

 

 

 

 

さて学会は岩手県の収入源(旅行、観光)として重要な位置を占めているのだが、食の連携がうまくできていない。食材→メニュー→今後の購買の一連の流れが出来ていない。やはり原産地呼称認証制度は必要なのです。

食と暮らしと放射線

食と暮らしと放射線

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このタイトルでの講演会講師を引き受けるには勇気がいります。聴衆の感情・知識・・・同じ言葉でも受けとめかたが異なるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講演要旨です。

 

東日本大震災は日本に試練を与えました。これから「日々暮らしていく」ためには、ひとりひとの覚悟と準備が必要です。私自身、生まれ育った岩手で震災を経験し、見慣れた場所がすべて瓦礫となった光景を目のあたりにして、日本人すべてが心をあわせて強く生きていかなければならないと感じました。

高齢化社会、日本経済の衰退、福島原発事故後の放射能汚染

これは変えようのない事実です。このような時代、自分自身が健康で、この地域で農業を生業とし、次世代の事を考えながら悔いなく生きていく事について、食・くらし・放射線をキーワードにお話いたします。

 日本人はもともと肉体労働をして質素な食べ物で生きてきた民族です。戦後、食の欧米化、便利な生活環境により、身体は激変しました。世界中から食材をかき集め、余剰分は廃棄。定時定常で提供される便利な食事は、栄養的にも、人と人との繋がりにも問題を生じさせています。加えて筋肉を使用しない生活は、糖代謝、脂質代謝、そして精神衛生にも影響し、日本人の遺伝因子、そして環境因子が複合的に絡まりあい、その結果、生活習慣病が急増しています。加齢による身体機能低下は、医療機関で管理されることが多くなり、また加齢そのものがさまざまな疾患やがん発症のリスクとなりますから、国民医療費の増加に歯止めがきかなくなっています。ご自身の体をよく知り、上手にメンテナンスしながら農業を続けて下さい。

 そして福島原発事故後の放射能汚染と向き合っていかなければならない現実。私たち自身の健康への影響、農作物への影響(風評被害)、この2つの視点を持つことが必要です。もうすぐ1年が経過しますが、なぜこれまでに混乱したのかを振り返り、これまでも身近だった自然放射線、医療被曝、そして事故後「あらたに抱えることになった放射能」を把握していきましょう。最も心配される「がん発症リスク」を、他のがんリスク因子と対比し、これから予防できること、そして心のありかたについて、考えるきっかけになって頂けたらと思います。

 これまでも食と安全にはさまざまな問題点がありました。その1つに放射能汚染が加わることになり、どちらの県であれ生産者のお心を察し申し上げますと、心が痛みます。それでも生産して生きていかなければならない現実、商品として流通させるためのハードルを越えるために必要なことは、群馬の子供たちに安心して農作物を食べさせている事実と根拠を示していくことです。残念ながら日本全国、現状の検査体制や情報は生活者の安心できる選択にはつながっていません。そのための検査体制や流通を自分たちの意思でつくり上げていく(ひとまかせにしない)、そしてその努力の先には、一流野菜の産地ブランドが出来上がっていくのではないかと思います。

 最後に、私が考える「美味しい野菜」について、サイエンスをまじえ説明し、吾妻でこそ生産可能な野菜づくりの参考にしていただきたいと思います。

 群馬は大好きな県です。女性が勤勉で光り輝いている県、つまりそれは男性が女性を認めている、ということに他なりません。これからの地域社会は女性が大きな「ちから」になります。地域の魅力は人の魅力でもあります。ひとりひとりの幸せな笑顔があれば、必ず他県から人は訪れ、そして生産している食の支持者になると思います。

 東北や北関東の農業全体に元気がなくなっていますが、群馬県からいち早く元気になり、他の地域を牽引していただきたい、そう心から願っています。

「ぐぐっと心にぐんま」それに相応しい、とても良いキャッチコピーです。

 

 

 

 

 

 

 

質問が4名から

1.やはり不安。大丈夫と思ってはいても料理のしかたなどで何か対策したい。

2.福島の除染について

3.医療被ばくについて。健診とか大丈夫か。また、マスコミがとにかく騒ぎ立てすぎて不安だけあおっているようだ。もっと安心であるという情報を出してほしい。

4.転職して有機野菜栽培に取り組んでいて、やっと軌道にのったところで今回の事になった。チェルノブイリ・ハートを見て、ますます不安になった。

 

前後で群馬県独自の綿密な農作物や土壌の調査結果が発表されていました。

 

 

 

 

 

 

 

県の担当職員さんが、かなり努力、調査されているとの事、頭が下がるのです。

 

ともかく問題になるようなレベルではなく、総じて暮らしや農作物栽培には問題はないのでした。調べるとカウントされるから測らない・・・なんていう考えでは全くなく、調査も農家さんの同意を、それもデータを必ず公開するという約束で検査しているのだそう。すべてが潔く、だからこそ説得力があります。

 

それでも質問から垣間見られる不安の数々・・。別の県や東京のPTAなんかだとどうなる事か・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしこの県での取り組みは目を見張るものがありました。もともと環境などの対策や活動への意識は高く、地域の女性たちの元気ぶりを見ると必ず乗り越えることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

合間に訪れた産直。JA青年会会長、田村さんに同行していただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

味噌とこんにゃくと納豆とトラ豆とエゴマ、トマトと米粉のドレッシング(JA青年会会長の田村農園の商品だそうです。その他、名物いもっ娘も)を買い込みました。

 

に乗車した吾妻線。こういう旅が好きだな~。貴重な機会を与えて頂いたこと、関係者に感謝です.

 

 

 

 

 

 

 

そして小渕もと総理大臣です。