第37回日本肥満学会:テーマ「ビジョナリー肥満病学、未来へ向けた治療を考える」
http://www.c-linkage.co.jp/jasso37/contents/visionary.html#bento
大会長の医科歯科大学糖尿病代謝内科小川教授の方針により野菜についてのセミナーを、という事で私が指名されました。
肥満症の食事治療で当たり前の「野菜」、それを語れば栄養学、薬学、世界の伝統医学、経済学、農学、気象、環境、文化、宗教、、ともかく広く深いのです。
しかし私が最重要と考える「美味しさ」。これを無くして食は語れません。
講演タイトル「肥満治療に役立つ美味しい野菜の基礎知識」
1、美味しい野菜とは
2、美味しさを阻害する因子
3、美味しい野菜が肥満治療に役立つ理由
4、医食農連携
2については農薬や硝酸体窒素への間違った知識、3については機能性、生薬の知識を交え、その可能性を解説しました。沢山の方々が聴講して下さいました。学会の重鎮の方からの質問も大変示唆に富むものでした。
ひき続いて懇親会
特設コーナーを設けて頂きました。講義内容から連動しています。
岩手県、熊本県、そして飯嶋農園様の美しい野菜たちを、サンケイ会館のシェフのお力でメニューの随所にあしらって頂き、懇親会に新鮮さを吹き込みました。
野菜の仕入れに関しまして沢山の方々のご協力を賜りました。ありがとうございます。
10年間、医学会で野菜を語る事が目標でした。まだまだ研鑽を積んでいく必要はありますが、ともかくめげずに継続してきた事実が自分の財産だと考えています。
この流れが医療界へ浸透していきます事、願っています。
福岡県医師会:県民のための公開講座に講師として登壇させていただきました。
①土橋卓也先生の「健康長寿は減塩から」
(日本高血圧学会の減塩委員会の委員長)
②私から「美味しい野菜でスマートエイジング」
③樋口則子先生「あなたにもできるバランス食」…
東北地域では減塩!!減塩!!と上から目線。どちらかの県ではハチマキをした割烹着おばさんが、怒鳴り散らしているイラスト。ちょと違うかも・・。
これまで沢山の食の講演をしてきましたが、医師会などから野菜摂取量の増加、野菜を食べることの医学的意義などで講演を依頼されたことは10年中3回しかなかったなぁ。
しかし福岡県医師会は先進的。減塩明太子や減塩ラーメンなど社会への減塩推進は食産業を巻き込み、マスコミのキャッチの仕方も非常に上手いのでした。予防医学はプロモーション。戦略が必要です。
福岡医師会の先生方はとても暖かく迎えてくださいました。感謝です
PETサマーセミナー in 熊本参加のために8月下旬熊本入りしました。
特別企画「美しい医食同源の世界」講師のひとりとして登壇。
懇親会ではほかの野菜ソムリエさんたちと野菜の説明。熊本の酒蔵の方々との集合写真は宝物です。伝統野菜とお酒の組あわせの会もしてみたいですね。
アトラクションの熊本のジャッキーチェーンさん(臨床検査技師さん)とツーショット写真をとろうとしたら、PET界の重鎮の方々に両脇を固められました・・・。
果実堂(有機ベビーリーフ)の本社を訪問。会長の井出先生(薬学博士)は師匠でもあります。発芽大豆(特許)の秘めたるパワーはいずれ改めてご紹介できると思います。
シニア野菜ソムリエ・持田さんの案内で有機農家さんを訪問。土づくりはまるで人体を健康に維持していく栄養素(その他の成分)と同じような内容でした。これが経験のなせる仕事だということ。すばらしい農家さんの技術を若い方々へ継承していただきたいと思いました。
根っこの美しさ・強さが肥料のちからを表現しています) 肥料として使用する発酵酵素。香りが良く、野菜のためのサプリメントです。
野菜ソムリエ協会理事長の福井氏と熊本県副知事を表敬訪問。
そのあとは理事長セミナー。
そのあと私も30分ほど講演させていただきました。世の中にはつじつまの合わない真理がいくつか混在。そのなかで農業を維持していくことは困難を極めますが、こうして様々な角度から意見を述べ合うことはかなり有意義な事ではないだろうか、と改めて考えてみるのでした。
夜はりすとらんて宮本でお食事。感性の卓越したシェフのお料理は自然界にあるありとあらゆる風味を内包していました。食した瞬間、かけぬける風を感じたのは久しぶりです。
阿蘇の大地に横たわる牛・枯草や樹の風味がします。
それは阿蘇の草(ハーブ)を乾燥し、最後に軽く燻製するからです。
良い出会いと数々の感動や想い出や、そしてちょっぴり反省もしつつ熊本を後にしました。そして台風10号に終われるように帰宅・・。