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農業No.1693論壇に寄稿しました

公益社団法人大農業会発行の農業は明治14年創刊の由緒ある雑誌です。8月号の論壇に掲載していただきました。昨年に続き2回目です。

テーマは労働の確保は運動器の健康から。産業医でも労働者の健康管理として、労災防止としても大事な視点です。高齢化する農家さんへの敬意をこめて執筆いたしました。

道の駅マルシェ支援活動

令和4年度復興支援事業に採択されました。道の駅たのはた生産組合マルシェ支援活動がテーマです。第一回目はコスモファーム代表取締中村敏樹先生の講義。「少量多品目栽培で儲かる農業」の著者でもあり、道の駅の仕事も多数依頼があるそうです。

会に先立ち田野畑村村長よりお言葉をいただきました。1日1000円の収入を2000円にしましょう。高齢化が進む生産者ではありますが、健康で意欲があればまだまだ稼げます。そして生きがいになります。

全国を飛び回り講演や道の駅などで指導を行う中村先生です。自社の畑で200種類の野菜を作り、市場流通なしで販売しています。日本の農業の85%は中山間地域の農家さん。高齢化も進んでいますが、この方々が農業を継続することが地域の活性化に繋がります。日本各地に道の駅・産直がありますが、賑わいはやはり産直の野菜・果物が豊富な場所。魅力ある商品を出荷するためにはどうしたら良いのか、たくさんの示唆を与えてもらいました。

次回は通称きのこ王子から「きのこ」についての講義を予定しています。採取の経験はあっても勘違い、間違いはゼロではありません。毎年キノコによる食中毒はあとを絶えません。出荷者や売り場担当者も知識が必須です。

大通り健康教室

盛岡の街で健康に食を楽しむ、をテーマに、食産業・薬剤師・管理栄養士・医師のチームで講演を行いました。

新型コロナの自粛で人々の健康状態は悪化、食文化も衰退し資本力のある飲食店だけが生き残った(かのうように見える)大通り。健康食と街歩きを楽しみ、人も経済も元気になることを提言しました。

私のほうから人生100年時代の運動器の健康を。

後半は症例を2つ。答えは一つではなく、どのようにアプローチするか皆さんで討論。

症例1:70代の女性、自粛生活ですっかりフレイルになってしまった方。

症例2:健診結果が受診するほどではないものの、食事や睡眠の状態を考慮すると、この先様々なリスクが見え隠れしています。労働力は日本経済の喫緊の課題。ここにアプローチしなくては日本の未来はありません。しかし行政の対応は的外れです。参加者のひとりとメールで意見交換。少子対策の本質まで話は進みました。

この4名のチームで今後も活動を継続します。