寒じめ栽培を施した寒じめほうれん草は美味しく、栄養性・機能性も優れている、という事実はすでに東北農研機構での研究や調査で明らかになっていました。
しかし、品種改良でカタチだけ縮んだほうれん草が関東圏エリアで量産されており、寒じめほうれん草は価格競争でとても不利です。
寒じめ栽培により栄養価・機能性が向上するので、それだけで価値があります。積雪地帯での栽培は管理するほうもかなりの労力が必要で、価格に反映されないため栽培農家さんも少なくなってきました。
良い野菜を栽培して欲しい。価値を創造するためのイベントです。
6種類の寒じめ栽培ほうれん草、県外の縮みほうれん草2種、これらをブラインドで食べ比べて一番美味しいを投票していただきました。
参加者はシェフや野菜ソムリエさん、農家さん、流通の方、それぞれ違いのわかる人たちです。一般の参加者でも昨年の寒じめほうれん草勉強会に参加してくださった方も多く、審査員としては申し分ありません。
結果は岩手県八幡平市の農家さんがNo.1でした。数日後圃場を訪ねました。
ハウス周囲の除雪が何より大変。この寒さがあってこその栽培技術なのです。
毎日ほうれん草を食べるとして、価格は同じでも栄養価・機能性が半分だったら・・・健康への影響も違った結果となるでしょう。
寒じめ栽培ほうれん草は岩手県の自慢できる健康食材の一つです。
あけましておめでとうございます。
昨年は沢山のお仕事をいただきましてありがとうございます。今年も与えて下さいました仕事は時間と身体が許す限りお引き受けしたいと存じます。なにとぞよろしくお願いいたします。
今年は当初からの目標である、自然のチカラで人を癒す(治療する)空間の設立に向けて静かにスタートを切ります。
ひとりでは到底できないし、開設したとしてもひろく社会から活動を認めて頂けない限り変人で終わってしまいますので、周辺から超えるべきハードルを少しずつ超えていきたいと思います。
不思議な事に、信念をもったまま別領域であっても社会に役に立つと思われることをこなしているうちに、いつしか道は開けてくるものだと・・。
日本の近未来も雲行きが怪しいのですが、たぶんそうなるだろう予感をもって今の活動をしてきましたから、方向性には間違いはありません。
医食農の距離が縮まること、それは職業と経済の簡素化です。資本主義の考え方を変えてみると人はもっと安定な心身を持てるかもしれません。
3月までの予定ですが
1月15日木曜日14時から盛岡桜山ロカーレアーシャで寒じめほうれん草今季N0.1決定会
1月23日東京でスローフードのワークショプ講師「大根」
1月29日紫波で教育関係の方へ講演
2月3日秋田県の食育大会で講演
3月29日東京で医食農連携の最後のイベント
となっています。ひとつひとつ丁寧に、自分自身で満足のいく結果を得るための努力を続けたいと思います。