10月10日、シニア野菜ソムリエの小原薫さんが主催する健康フェスタに参加させていただいた。音楽、食、心の癒し・・・これはまさに「岩手のいやし」行政の掲げる未来構想へとメッセージは繋がる・・。
6月に二戸市での移動県庁、県知事・部長さん方へ「食からはじまるいわての癒し」と題して講演させていただいたことがある。その他も同じ内容で講演を繰り返している。
しかし一度も「雑穀は健康に良い」とは語っていな。語らなかったばかりに岩手の雑穀の健康食材としての表現がぶれている事も気になっていたし、責任も感じている。
なぜ語らなかったか・・・・それは日本人に相応しい健康食の定義が医学的にあいまいだからだ。炭水化物をどうするか・・・それは体内の代謝だけではない、もっと広い意味で日本の食糧をどうするか?に繋がる。糖代謝内科専門医の間でも炭水化物はとるべき、取らないほうが良い・・・・議論が尽きない。
日本の食糧自給率は40%だ。飼料作物はほとんど輸入、国産肉とはいっても日本のものでは無い。大豆は97%くらいが輸入されている。ソバだって75%は輸入だ。
とても生活習慣病予防のために炭水化物は控えたほうに・・・主食は半分残すように・・・などとは言えない。
そんな尽きない悩み・・・やはり所属講座(診療科)を変更するしかない。変更したことで知識を得て(まだまだ奥が深いのですが)、雑穀の健康的な価値を語れるようになった。だが10人いれば10人の健康食、聞き手によっては誤解が生じる懸念はいつもある。食と健康を語ることは難しい。多くの専門家が口が重くなるのは本当に理解できる。
前置きが長くなったが・・・・
料理研究家の梅津先生とご一緒できるなら、雑穀の問題を語れる!またとない幸運に恵まれた。実際のお料理で表現すると数値あわせの栄養学より人々の心に染み渡る。フェスタでは雑穀料理教室のあと雑穀トークがあった。医学的に雑穀を解説する。そこに梅津先生の歩んできた岩手の雑穀食文化をかみ合せる。そこに小原さんの面白トークと心療内科の鈴木先生、音楽家の中島先生の別アングルからのつっこみが入る。
あ~雑穀って健康にいいんだぁ。食は総合的に語ってこそ健康を説明できる。毎日継続することが不可欠。料理できることは健康法の一つなのだ。
食によるアンチエイジングに説得力があります。梅津先生。
お料理教室の一品。雑穀ハンバーグ。たかきびと刻んだキャベツ・たまねぎがとってもヘルシー。
そして「癒し」。音楽の癒し・・・
心療内科鈴木先生のエレクトーンとフルート・オカリナ奏者の中島先生。
千と千尋の神隠しのハーブとヴォーカルを、エレクトーンとオカリナで表現して下さいました。
涙がでた・・・。
ひとはひとで癒されます・・・。そう県知事に申し上げた記憶がある。
岩手で癒せる・・・・やっとここまでこれた。長い道のりだったし、これが未来へと続く。
続きがあって・・・・夕べ主人が「こんなのあったけど、知っているか?」
岩手のいやしの教科書という冊子だった。もちろん知っていて・・・知事への講演でも「いわての癒しの表現ではないような・・・・」とやんわりとお伝えしていた。否定では無く・・・・自分の考える癒しが上記のごとく・・・だからだ。
実はここで別の出会いがあった。平泉ミュージカル・・・・続く。