食と農を語る医療人の会:第1回「寒じめほうれん草」

     食と農を語る医療人の会:第1回目、2月9日ホテルメトロポリタンニューウイング・モンフレーブにて開催いたしました。

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医療職の方だけでなく、行政、流通、種苗メーカー、食品関係など、多種多様の方々が参加して下さり、会は大変盛りました。岩手発の「寒じめほうれん草」を、まがい物(左)に邪魔されず、栽培苦労が報われる環境(寒じめほうれん草は手間暇がかかり、その割に収量は少ない)を創らなくてはならないのです。

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寒じめほうれん草の研究の第一人者のご講演

「寒締め栽培によるホウレンソウの高品質化・高機能化」

東北農業研究センター

生産基盤研究領域・生理機能グループ

渡辺 満 先生 

 

抗加齢医学総会でもご講演されていて、最近の知見も加え大変奥深い内容でした。

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それに先立ち、品質の良い食材を取ることの意義を私の方から解説いたしました。

 Introductionアンチエイジング食における野菜の基礎知識 

良い食材を取る、すなわち栄養密度が高い食材を、毎日コツコツ食べる事のアンチエイジングの手段であることを説明。限られた時間でしたが、渡辺先生のご講演内容に繋げるために植物化合物(ファイトケミカル)のお話を。岩手大学の教育学部教授(体育)もいらしていて、興味をもっていただきました。「抗加齢」という視点から、高齢化する農家さんの問題について、行政からのさらなる発展事項を要請されました。単なる集会にしないよう、次回へと必ず発展させ、具体的なアクションに繋げたいと思います。売る仕組み、市内で消費する仕組み、来る国体開催に向けて、各分野で振動がはじまった予感がします。

 

そのあとは狩野シェフのお料理

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さすがです!うちあわせには低糖質に組み立てて(パンとデザート以外)、茶豆と雑穀とグレープフルーツを加えていただくことだけアドバイスさせていただきました。

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白子のカダイフ焼き

 白子をほうれん草の葉で巻いてあり、中に雑穀少々入っています。それをおろしたチーズで固めてソテーしてあります。

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彩り野菜といわて鴨の燻製サラダ寒じめほうれん草のソース

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 お野菜の数々・・・野菜好きなだ、これだけでも満足できてしまいます。ほうれん草はそのまま、シェフのお台所は畑ではじまっています。

 

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ドライトマトと小岩井卵の茶豆入りスープ 茶豆は岩泉産のお気に入りを使用して頂きました。

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三陸産真ソイのソテー・サフラン風味の野菜ソース

 どんな年齢層にも合う優しいお味

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品質はシェフも大小判。私の場合、ここで口腔内が飽和状態になることが多いので、口腔内リセットで爽やかひと品としてグレープフルーツをお願いしました。

 

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岩手めんこい黒牛のステーキ 牛蒡ソース 寒じめほうれん草、ブルーチーズソースと共に

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茎から根っこも美味しいのよね、寒じめは・・。

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寒じめほうれん草のスフレ

 

皆さん、喜んでいただきまして、それぞれの領域の方々が名刺交換して交流されたようです。

 

しかし、ここはスタート地点。

 

前日、仙台で行われた第3回野菜ソムリエアワードにエントリー。北海道・東北大会。お蔭さまで全国大会行の切符を頂きました。その3分間プリゼンでお話しした道を、さらに歩みます。

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ロレオール:マスターシェフ伊藤氏

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狩野シェフ・私・鎌田先生

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車輪が増えたし、単独行動でなくなった分、怖くない。その他の参加者もこころ強い方々ばかり。

 

国の借金の額を聞きましたか?世界情勢やら、お隣の国々からの「いじめ」が想定通り陰湿になってきて、もはや猶予はないのです。高齢者は現実を変える意欲も能力も無くなります。それが老化という現象です。私たち(上記4名)の世代は老化していられません。