普通の温州みかんも好きですけれど、デコポンも。皮を手で剥ける、じょうのうごとに食べられるというのもポイントです。
最近の柑橘類、とにかく品種がかけあわせにかけ合わせられて、名前も似ているので、なんだか味の記憶もないままにいろいろな品種を食べ比べてしまっています。輸入された柑橘類も多数ありますし。
デコポンは不知火(しらぬい)のうちの糖酸比の基準をクリアしたものがデコポンと名乗れるそうです。収穫直後は酸味が強くて食べにくいのですが、貯蔵しているうちに酸がぬけて来て、ころあいを見て出荷されるようです。だから皮が皺しわなんですね。
今回は出始めなのでお値段高め。でもつやつやの皮(まだ水分が保たれた)、味もやや酸味が強く私ごのみ。ジューシーという表現がありますが、水分量の他に食べたとき酸味に誘導される唾液の「じゅっ」も、私なりの味覚のナチュラル・サイエンスです。
柑橘類は甘いものから、レモン、スダチ系まで、把握しようと思ったらカテゴリーが広すぎますね。小学校の時、レモンの輸入が始まったと記憶していますが、おばがスライスしたレモンを顔に乗っけていて・・・。美容食材としても普及していきました。今、考えれば妙ですけど。
酸っぱさも甘さがあって心地よい。アスコルビン酸の粉末の酸っぱさはビリビリするくらい。人間関係の表現にも使われるのは良く解るような気がします。

私の海産物の味覚の基礎は筋金入りです。
毎日新鮮な魚介類にありつけて、それが普通だと思っていました。
鮭といえば南部鼻曲がり鮭。それも海でとれたか、河なのか、生なのか、新巻鮭なのか。スーパーでは輸入ものの紅鮭に違和感を持つ。ほんのり肌色。新巻は寒風に短い期間だけ当てたものが自身の好みです。
そしてアワビ。驚かれるとおもいますが「きも」が大好き。田老町は干しアワビの輸出で有名ですが、余ったきも「としる、とか、としろ」と表現:を頂きましたねー。患者さんにこの干しアワビブローカーの人がいて、検査中ずっと・毎回、アワビの話を聞かされたこともありました。
そしてイクラ。あまり好き!というわけでもない。なぜなら小学校のとき食べ過ぎて、食あたりを起しまして。食中毒ではなく、私はかつてアセトン血性嘔吐症の常連さん。それに重なったらしくて・・・ブドウ糖注射で直ぐに直ったんだけど、それからどうも・・・。
それで、たまに安いおすしで、フェイクのいくらを食べると「ハハハッ」と思ってしまいます。
世の中の味覚、面白いです。

主催は日本酪農乳牛協会でしたが、昨年からのご縁で出席させていただきました。
1)21世紀におけるビタミンDと健康、2)若年者からの骨粗しょう症予防、3)骨生物学における脂肪組織関与のインパクト、4)生活習慣病と骨代謝、です。レベルが高く、基礎研究の説明は正直難しかったです。
私が県内で食に関わる講演をする際強調している、若年者の痩せと骨密度低下を、今回の講演では詳細な疫学調査から報告されていたが、将来の骨粗しょう症予防のためにはPBM : peak bone mass を高めておかなければならない事を強調していた。身長、体重、運動強度が相関しているとの事だが、やはり痩せはリスク・ファクター。ちなみにこの母集団は栄養摂取状況は問題なしのGだったと。
私が高校生の食事調査(アンケート)を実施したところ、牛乳もビタミンも十分でない。若い人は「ご飯食べてる?」と聞きいてしまうくらい細々しい。きゃしゃというそんな言葉は当てはまらない。自身は中学の頃、バレーボール部で1日3-4時間練習させられた。骨の太さには自信あり!だが、質を維持するためには・・・年齢がとても気になる頃である。
牛乳は貴重です。すぐれた栄養価、生産・流通のシステム、そして低価格。いま大事にしなければならない食材なのです。○○ラテはちゃんと牛乳使っているものを選んでくださいね。10人いれば10人の食生活、そして身体・健康状況。牛乳は身体に悪いとおっしゃる方々・・・そう発言する事の社会への責任も忘れないで頂きたいです。
まずは牛乳って美味しいじゃないですか!