
私の海産物の味覚の基礎は筋金入りです。
毎日新鮮な魚介類にありつけて、それが普通だと思っていました。
鮭といえば南部鼻曲がり鮭。それも海でとれたか、河なのか、生なのか、新巻鮭なのか。スーパーでは輸入ものの紅鮭に違和感を持つ。ほんのり肌色。新巻は寒風に短い期間だけ当てたものが自身の好みです。
そしてアワビ。驚かれるとおもいますが「きも」が大好き。田老町は干しアワビの輸出で有名ですが、余ったきも「としる、とか、としろ」と表現:を頂きましたねー。患者さんにこの干しアワビブローカーの人がいて、検査中ずっと・毎回、アワビの話を聞かされたこともありました。
そしてイクラ。あまり好き!というわけでもない。なぜなら小学校のとき食べ過ぎて、食あたりを起しまして。食中毒ではなく、私はかつてアセトン血性嘔吐症の常連さん。それに重なったらしくて・・・ブドウ糖注射で直ぐに直ったんだけど、それからどうも・・・。
それで、たまに安いおすしで、フェイクのいくらを食べると「ハハハッ」と思ってしまいます。
世の中の味覚、面白いです。

主催は日本酪農乳牛協会でしたが、昨年からのご縁で出席させていただきました。
1)21世紀におけるビタミンDと健康、2)若年者からの骨粗しょう症予防、3)骨生物学における脂肪組織関与のインパクト、4)生活習慣病と骨代謝、です。レベルが高く、基礎研究の説明は正直難しかったです。
私が県内で食に関わる講演をする際強調している、若年者の痩せと骨密度低下を、今回の講演では詳細な疫学調査から報告されていたが、将来の骨粗しょう症予防のためにはPBM : peak bone mass を高めておかなければならない事を強調していた。身長、体重、運動強度が相関しているとの事だが、やはり痩せはリスク・ファクター。ちなみにこの母集団は栄養摂取状況は問題なしのGだったと。
私が高校生の食事調査(アンケート)を実施したところ、牛乳もビタミンも十分でない。若い人は「ご飯食べてる?」と聞きいてしまうくらい細々しい。きゃしゃというそんな言葉は当てはまらない。自身は中学の頃、バレーボール部で1日3-4時間練習させられた。骨の太さには自信あり!だが、質を維持するためには・・・年齢がとても気になる頃である。
牛乳は貴重です。すぐれた栄養価、生産・流通のシステム、そして低価格。いま大事にしなければならない食材なのです。○○ラテはちゃんと牛乳使っているものを選んでくださいね。10人いれば10人の食生活、そして身体・健康状況。牛乳は身体に悪いとおっしゃる方々・・・そう発言する事の社会への責任も忘れないで頂きたいです。
まずは牛乳って美味しいじゃないですか!

清々しい会でした。主催者の小原薫さんにはこれまでも何度も助けられていて、健康に関する講演を!と依頼されて二つ返事で引き受けました。それに料理家の梅津先生、フルート奏者の中嶋先生、心療内科でしかもエレクトーン演奏もされる鈴木先生もリレー講演されるフェスタのご指名、光栄でした。
最初にヤマハ音楽教室のコーラス。美しかったです。スタンバイだったので正面から聴けませんでしたが、日本人女性の美学があるような気がしました。素敵でしたーー。
さて、会の主軸、音楽はさっぱりの私。それでも思い出の音楽を準備して音声調整の場所にいくと「下手」。下手なのはわかっていますぅ。あっ違う違う「しもて」。新聞には私の講演の内容の記事が出ておりましたが・・・うーん、私はおまけの前座。午後からが感動、流涙・・・だったそうです。(残念ながら仕事休めなくて・・・)。音楽のちからは大きいんですね。
ユーミンの守ってあげたい、は幼い頃のイメージそして岩手のイメージも重なる。30歳前半、第二子出産後のトラブルで人生を悩んでいたとき、「えりも岬」になぜだか救われて・・・、そしてこれから・・・多分ちあきなおみ「喝采」を聞くとき、聞かせてしまうときが訪れるでしょう。生きる事と旅は重なる。
昼食にいただいた梅津先生とそのお弟子さんグループ(この表現で当てはまらないとは思いましたが)のメニュー。これぞアンチエイジング食。私が掲げなくてもちゃんと息づいています。じわ~っとかみ締めて味わって・・・・しあわせ。梅津先生のお肌の美しさ、そしてあたたかなお心は、岩手の食を牽引されてきた経緯のごく自然な成り行きなのかもしれません。
終始、小原さんの周りにはドッド、とか斜線とか無い、澄み渡る世界が存在していました。参加させてもらえて幸せです。有難うございます。