原産は、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯。 日本に伝わった時期は室町時代以降と考えられています。西瓜の漢字は中国語の西瓜(北京語:シーグァ xīguā)に由来し、スイカという日本語発音も広東語のサイクワァが訛り転化したものだとか。中国の西方(中央アジア)から伝来した瓜とされるためこの名称が付いたようです。
売り場では1/6 あるいは一口大にカットされての販売が主流です。丸ごと、の外観は見事で元気が出るので、私のお気に入りの農作物です。
果皮に張りがあり、緑と黒のコントラストがハッキリとしていて、
このような感じ・・岩手県の滝沢スイカです。一目みてこれは美味しい!と感じました。期待を裏切らず素晴らしいお味でした。
ツルとは反対側のお尻の薄茶色の部分(果頂部)が小さいものがよいスイカといわれます。ツルが茶色くなっているのは収穫してから時間が経ったもの、緑のものがベスト。ツルがカットされている場合は、へたの周りが少しへこんでいるものを選ぶとよいとか。また音では判断しにくいですが、叩いた時に「ボンボン」という響く音がすればシャキッとしていて、「ボタボタ」と鈍い音がすれば熟れすぎ、目安になります。
カットスイカは種が黒く、果肉部分の赤と果皮の白色の境目がはっきりしているものがよいでしょう。でも意外と相関性は無いような印象を受けます。
鑑賞用に四角い西瓜も。
築地市場でみかけたメッセージ西瓜。日本的ですね~。美味しくて当たり前というのが日本の果物。スイカもどんどん甘くなります。
トルコ・イスタンブールでメロンと西瓜を売るひと・・・。主目的は別にあるようです。
7月21日大阪ガス・ディリパで「脳神経疾患編」で講演させていただきました。食からの予防で可能性の高い「うつ病・認知症」について、特に暮らしからの視点です。
社会状況はめまぐるしく変化し、より早くより確実に、と当たり前のように要求され、かなり狭い領域に自分を押し込めて仕事をしていかなければならない私たち・・・生物学的にも不健康な毎日、ココロの変調をきたしてもおかしくありません。
また高齢化社会、もとに戻ることのない認知症で人生終盤を過ごすことになってしまう事実も、また不幸なことです。映画でもテーマになっている作品多数。
食からの手立てでなんとか出来ないものか・・・うつ病と認知症にはその可能性があります。ヒトが人で生活するためにはコミュニケーション、人間関係が基盤にあるわけで、それは社会生活というなんとも煩わしくもあり、また人生の「情」にも派生していく、つまり文化へもたどり着くわけでして・・・。そういった俗っぽいお話を医学的知識に交えて1時間半ほどお話いたしました。どんな方にも他人事ではなくじぶん事なのです。
シニア野菜ソムリエの石井郁子さんから、認知症へのアロマセラピーのお話。すでに医療では非薬物療法として取り上げられています。
主催者のOnedrop宮谷さんから、脳神経疾患予防食材として位置づけされている「ω-3脂肪酸」シソエゴマの特性ドレッシングとレシピの紹介。魚脂のDHA,EPAが有名ですが、シソエゴマのα―リノレン酸も注目です。マクロビオティクスの先生でもあり、レシピレベルはかなり高いと感じました。
ランチは前回同様、欧来食堂TANAKAさん特性、認知症予防のための伝統的地中海食のコンセプトを盛り込んだスペシャル弁当です。お野菜の味をしっかり出した、さすが野菜ソムリエ協会認定レストランです。
そして新しい出会いが・・・
天然エビの会社:株式会社パプアニューギニア海産の武藤夫妻です。
http://pngebi.greenwebs.net/
宮城県石巻市に会社を構えていましたが震災で被災。それでもいままでの実績とノウハウと人脈を生かし大阪市茨木市で再スタートを。エビ養殖であたりまえのような抗生物質、消毒液、食品添加物・・そういったものを使用しない海老の価値を語ると、大手商社に目障りにされ、目に見えない圧力をかけられていたそう。かなり理解できます。
色々くよくよしていても始まりません。忘れてしまいたいことは忘れてしまいましょう。がしめくくりの言葉です。
参加してくださった方は、おむすびの会や食と健康についての取り組みや活動をなさっている方々。全てが清々しく、正しいことをこつこつ実践していく人生の意義が食に重なってくるのです。日曜でしかも参議院選挙の日にもかかわらず参加してくださいました事、本当に感謝です。
そして主催してくださいましたOnedrop の宮谷様、薮田先生、会場をお貸ししてくださいました大阪ガス生活館ディリパ大石様に深く感謝申し上げます。
次回は11月10日です。
平成25年7月7日、秋田市内で秋田の郷土作物の「ものがたり」を聴こう!が、開催。しかし愛されオヤジ健康料理教室の講師だったので、参加できず。それでもお誘いくださった米カフェの米村かおりさんにお願いして交流会に合流しました。
秋田県立大学・生物資源科学部教授、吉澤結子先生、准教授桜井健二先生、秋田伝統野菜研究家・吉尾聖子氏、米カフェ・米村かおり氏らと。この方々にご挨拶に伺うのが主目的でした。これまで秋田の伝統作物、発酵食品、そして秋田美人を追いかけ、地域の食文化と人々のくらしに残すべき日本があると考えてきました。
ラスト・ジャパン。残された日本、手つかずの日本・・・八戸大学の大谷学長から伝授された言葉です。農作物でも発酵食品でも新しいモノだけを追い求め、伝統を維持したり磨いたりする努力を忘れてしまっています。世界中、同じ価値観で爆走している中、変わらない日本に大きな価値を感じます。
あとから送付された資料を眺め、そのままで継承された作物の美しさにため息がでます。秋田は米が中心だったので、その傍らに自分たちのための伝統野菜を生産してきた、だから残ってきたのでは?そう知り合いの野菜ソムリエさんが教えてくれました。たしかに収量みばえ重視、JA推進作物ならF1などの品種改変の作物を生産するでしょう。
お料理にすると、すでにその農作物の名前がごちそうになり、料理人の手でスペシャルなメニューにかわります。
これから秋田郷土作物研究会がスタートします。わたしも地域で暮らしをささえる秋田美人を語ろうと思っています。ヒトを診る仕事ですから・・・。