いのちをはぐくむお台所~医と食から伝えたい生産者への感謝~というタイトルで講演させていただきました。
市議会議員の方々も最後まで聞いてくださいまして地域の意識の高さを反映していると感じました。
会場は食育
健康に関するブースが多数。正直な話・・・東北6県の中で食育の組織、レベルとも宮城は格段に先をすすんでいます。
一般の方々へのお話しは気持ちを掴むのがとても難しく、知人に案内していただいて2週間前に生産者を見学させていただきました。
この「手」のお蔭で私たちは健康でいることが出来るのです。芹農家さんの手。素晴らしい吉野まいたけ。
石巻の夜も堪能。開店間際のカウンター片隅で秋刀魚の塩焼きと日本酒で色々思いを馳せながらイメージづくり(とは名ばかりの酒のみ)。
ゆるきゃら「いしぴょん」はとっても可愛い(ゆるきゃらには興味のない私でしたが)。
食の宝庫石巻の今後の発展に期待したいですね。主催者の方々に終始おこころ遣いいただいてなんだか申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、医食生産の距離が縮まることの大切さ、少しでも到達できていれば幸いです。
医療での食事療法は食品成分表と栄養学が基本ですから、その指導は単位とかグラムとかカロリーとか、かなり味気ないモノです。加工品のパッケージには糖質、脂質、塩分などなどの記載があり、体重増加や生活習慣病の方々は数値で食を判断しているありさまです。食と健康の分野が注目されていますが、タニタ食堂とかバランス弁当だとか、美味しいは関係ない数値の優等生の食事がもてはやされていて、なんだか残念です。数値あわせの食・食材コストから選択されるのは輸入食材。日本人の多くが外国の食で身心を構成しています。
素材の良しあし、すなわち品質から食を見れば、それは大地や海へと思いは馳せます。とれたて新鮮野菜、森林からの山菜やキノコ、近海魚、海藻、それには成分表には記載のない、さまざまな植物化合物・成分があふれています。それを美味しくいただくのが料理です。
皆で集まってワイワイ飲んだり食べたり。近年、その食文化はどんどん衰退し、できあいの食をテレビのリモコンやスマホの前でかきこむ人々のなんと多いことでしょう。仕事の合間に食べる食、心が豊かになれるはずもありません。もちろんそのスカスカの中身のない食は確実に身心をかえてしまします。食が病気の要因なら食事で治療すればいい。数値だけ正常値にしようとする医療は、結局、薬物治療の治療実績(データー)にたよることになります。
秋田県北秋田市のボア・アンクープへ。フレンチ・レストランです。紹介いただきシェフとお電話でちょっとお話をして、なんだか只者ではなさそう・・・土地と人と食を確かめたく、今日にいたりました。
根野菜のスープ。ジュンサイが浮かべてあります。最初ほわっと、あとからちょっとピリリ感のところにジュンサイがするりと入ります。
お魚料理、ニンジンが美味しい。魚の下には大麦が。
パンも全粒粉・ライ麦。
デザートはバナナの焼き菓子にバニラアイスと地元のブルーベリー。表皮が薄くて優品のブルーベリーは同伴の秋田市の野菜ソムリエさん持参です。
この味わいと栄養の密度の濃さ!!食べた後、身体に貢献してくれる食は数値ではないはずです。
どしりとした個性が魅力のシェフに、とても大きなポテンシャルを感じます。
調度、生産者の方が食事をされていて、その方の職業はマタギ。山菜、キノコ、ジビエ・・・首都圏の飲食店に発送しているそうです。シェフをまじえて皆さんで地元食材や地域の食を語り、笑顔で時間は過ぎていくのでした。
先週、医師の会で講義させていただきました。
素材の美味しさ、素材の成分(特に機能性)の身心への影響、腸内環境への影響などなど・・
そして美味しい野菜を懇親会のメニューに反映させて、医療を行う方々が食材の品質まで知るようになると、処方箋発行だけではない食からの治療が推奨されるのではないか、と考えております。
食と農を語る医療人の会。第2回は9月11日(木曜日)赤の食パワーです。皆さんにお声かけさせていただきますね。
7月6日(日)大阪ガスデリパ様で医食農連携「いのちを耕すお台所」のセミナーを行ってまいりました。主宰はピースフードジャパンの宮谷さんです。開催を支えて下さいます歯科医師の薮田先生から講師紹介していただきました。
今回4回目、今までは講義形式でしたが、キッチンライブということで、実際農家さんが持ってきてくださったお野菜をお料理させていただき、食材そのものがよければ、ちょっと手を加えるだけでも美味しい料理にかわります。中食・外食産業で使用する食材は輸入物が大多数。加工や保存のため栄養価や味は低下、そこをおぎなうように沢山の添加物。 お料理をする習慣がなければ、いざ生活習慣病の食事指導をうけても実践は困難、ワーファリン内服することになり「一定量の野菜」の意味すら解らない、腎不全の低タンパク食、低カリウム食などは、もはやハードルが高すぎてだれもついていけないのです。
本当に自分の健康を守りたいなら普段からの料理習慣と食材の知識。そして最近のトレンド「腸内環境」を考えると、「いのちを耕すお台所」のテーマが浮かび上がるのです。
野菜ジュース、市販のものは食物繊維が抜いてあるし、フィトケミカルなどは表示されていないがかなり減衰していると推察(飲めばわかります)。ミキサーで回してドロドロ感を提示。本当は「まずいー」を示したかったが、野菜が美味しくて予想に反して「美味しすぎ」。
割烹着に着替えて焼きナスときゅうりのホヤ燻製添えを料理。大阪の野菜と岩手の乾モノの出会いが新鮮。
大阪のおかんとおしゃべりメディカル・クッキングです。
そのあと参加者でお料理を。野菜なくして健康・治療メニューは完成しません。
農家さんトーク。
岩手の雑穀、エゴマ油、住田町の火の土ニンニクを紹介する医食農連携でも必要な流通部門 Olahono の渡邊さん。爽やかですねー。
岩手県軽米町から提供された小豆と粟のぜんざい。京都の老舗お菓子屋さんの銘菓だそうです。宮谷さんがつくって下さいました。
想いが交叉するとても良い会でした。企画、参加された方々全てに感謝申し上げます。