最終回のいわて雑穀生産・販売戦略委員会。今後3年間の推進期間を設けるとのこと。
販売戦略:知名度向上、安全・安心ブランド化、需要拡大戦略
生産戦略:生産性・品質向上、環境共生を極める生産
ということで、特に雑穀に限った戦略ではないにせよ、主要生産地の岩手はここが踏ん張りどころ。健康食ブームから、あるいは白米が普通になった現代、若い世代には新しさもある。自身は栄養学的な興味が尽きない食材である。まあ、生活者代表なので、その視点からすれば、朝きちんと雑穀ご飯を炊いて、昼食はおにぎりを持参する文化を推奨したい。りんごと牛乳を組み合わせて、食料自給率をもっと上げたいという所です。つまり加工食品は控えましょう、ということで。
さて、その後市内のワインバーで雑穀料理とワインを頂きました。日本に44名しかいないマスターソムリエの高野豊氏です。常に笑みを絶やさず、ワインを口にする以前から話術で酔わせてしまうのは、ワインも人間も知り尽くしたプロフェッショナルのなせる業。なにより長野のワインを世界の品質に持ち上げた、という所からしても素晴らしく、同じ「ソムリエ」と名の付く野菜ソムリエとしては足もとにも及びませんが、少しでも追従しなければならないと思いました。
さてワインですが、シャンパン、白、軽い赤、フルボィ赤、そして〆の貴腐ワインと頂きまして、これまでの自分の飲み方と明らかに違ったのは、全て味の記憶が残っている所。それはソムリエのなせる業、なんでしょうね。
雑穀のお料理については・・・、雑穀はご飯かクラッカーで頂きたいので。
次回お会いしたときは、ワインと切っただけのお野菜でハーモニーを作ってくださるそうです。本当に楽しみです!
今回の雑穀のお仕事の件で「岩手の食材」で完璧な健康食が構成できることを再発見し、とても貴重な体験をさせて頂きました。お声かけくださいました岩手県庁流通課に心から感謝申し上げます。
かねてから希望の秋田大学名誉教授で「秋田美人の謎」の著者、新野先生をお迎えして講話を頂きました。大変有名な先生なのですが、会の趣旨に賛同してくださいました。本当に感謝いたします。
秋田美人は知られた事実。先生は文学者としての立場からこの本をお書きになったのですが、その後、化粧品会社の基礎データや医学者による遺伝子学的調査により、この本の書かれていることが単なる物語ではないと、最近また注目されるようになったのだそうです。
秋田美肌研究会の信条の一つ「秋田のDNAを大事にしてほしい」はピタリとはまります。
講話の前に、皆さんで集まっておにぎりやファイトケミカルスープを作り、にぎやかに会食。
もちろん美人のDNAは美男子のDNAもあってこそ脈々と受け継がれる訳でして。秋田ベジフル会長さん(男性)も写真のごとく、かなり甘いマスクです。
なんといっても秋田の皆さん!性格が抜群に良いのです。これも美人・美男子(この表現でいいのかなぁ)の大切な条件ですね。
地域の魅力は自然(環境)と食とそして人。北東北の観光のアドバンテージを持つ県は秋田なのかなぁ・・・と強く思うこの頃です。
滝沢村、JA新いわて、JA新いわて女性部、滝沢村食生活改善推進連絡協議会、滝沢村生活研究グループ連絡協議会主催の食育推進のつどいでお話させていただきました。タイトルは「食の選択・未来の選択」
比較的年齢の若い方々の参加も多く、質疑も多数いただきまして、会の趣旨や参加者の意識の高さにこちらも改めていろいろな事を勉強させられました。
盛岡農業高校のプロジェクト研究発表雑穀パンは写真の通り本格派食事パン。酵母と雑穀の生物活性と科学反応を分析応用し、計算ずくでダイレクトに食味に結びつけた点は脱帽もの。感想話すと、「これからも研究したいので何でも要って下さい」「自分が出来ることはなんでもしますのでいつでも言って下さい」これには正直驚いた。この年齢ですでに世の中のためになろうという心意気がある。試験勉強にあけくれる学生諸君!その勉強をぜひ世の中のために結びつけるように、と言いたい。
そして昼食。地元の食材を丁寧に料理したメニューの数々。すっきりお腹におさまりました。
パンですが、まさしく食事パン。表皮のパリパリ感、中の自然な空気の入り方とかむことで感じるほのかな甘み。「菓子パンがパンと思っている人には勧めないでねーー」
人も食材もすがすがしい滝沢の1日でした。