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山葡萄と仕事人生

美食の医食農連携「岩手の山葡萄」編。

自分のシニア野菜ソムリエ人生の歩みを振り返る感慨深い会となりました。 IMG_9801

事実その1:岩手県の地質は周囲の県よりはるかに古くカンブリア紀それ以前にさかなぼる。その大地に自生する山葡萄はその地質でのびやかに育ち、味わいも栄養性・機能性にもすぐれたいわば「薬」である。幼少期口にした山葡萄は子供にはすっぱ苦かったけど、食が細く貧血の祖母は大事に搾り汁を保管していた。

事実その2:地域興し的な発想から岩手の特産にしようと行政と研究機関は「交配種」を育成し、感性ゼロのまま農家さんにばらまいた。しかしその交配種は単なる「ブドウ」の性質と味わいのチカラしか持たず、もちろんポリフェノール量なども本来の山葡萄のような産生能力をもっていない(検査済み)。収量があがると売り先に困る。横並びの6次産業がいくつもつくられたがヒットせず、創り方を間違えた山葡萄ワインにもしらけムード一杯。かくして農家さんは生産をやめていった。

事実その3:そのなかでも交配種ではない山葡萄を大事に選抜し生産している奇特農家さんがいらした。成分分析をかけても素晴らしい数値。検査結果をみて涙が出た。行政や研究者は大事なものを踏みつぶしてきた。

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事実その4:岩手県の地質とそこで自生してきた山葡萄は岩手県の宝物、世界で唯一とソムリエの松田氏は語る。県内の地質を示す石と山葡萄のテロワール・味わい(野生種・交配種)、感性と知性の際立つ素晴らしいプロのお仕事。

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そして岩手のベリーの第一人者、工藤氏の説明は山葡萄の歩んできた道のりを淡々と説明する。地道な専門性の高いお仕事。岩手の山葡萄を守り抜くにはこの方のお力が必要です。

事実その5:今日の会、行政の担当者に参加を再三再四お誘いしたが、誰一人として反応するものはいなかった。 あとはわかる人だけで世界を創ります。

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今日のお料理はモンフレーブ狩野シェフに「フランスの片田舎をひとり旅してふと目に留まった、地元の人々に愛されにぎわう素朴なレストランの素朴なお料理」とお願いしました。とても染み入る料理人の愛がこもった美味しい料理でした。

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IMG_0929こちらは先日訪れたブータンからお持ちかえり。

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最後に、野生の山葡萄を自己選抜して大事に大事に守り抜いてきた山葡萄畑が、三陸復興道路の下敷きになりました。ああ、もう失いたくないです

みやた整形外科医院3周年コンサート

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皆様のお陰で今年9月、医院は無事に3年間が経過しました。

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1周年記念でもお願いしたフルートオカリナ奏者の中島誠一先生に記念コンサートでの演奏をお願いしました。

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当院は整形外科の保険診療だけでなく、食事や運動、心のありかたなど、統合医療をめざしてそれぞれセミナーなどを行ってきました。

 

音楽も大事な治療法です。中島先生とは県内の健康増進施設で患者会の方々に演奏と食の講和でご一緒させていただいております。

 

音楽による感動や癒しは「どこの場所にあるのか?」模索している音楽家でもあります。

 

Tommorow(ミュージカル アニーより)

 

そのあとのアンコール曲アメイジンググレイズ

 

観客の心の震えが空気を震わせ、あたかも音色のように感じた一瞬です。

 

高光建設様からお祝いの大きなお花を頂戴いたしました。

 

会場後方で岩泉町のどんぐりを練りこんだ特性どんぐりクッキーを楽しんでいただきました。森の癒しもテーマです。

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これからもみやた整形外科医院、「治す場所」「治す目的」それぞれ社会にお役にたてるよう院長、スタッフ皆で地域医療に取り組んでまいります。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

そのあとはスタッフみんなで「岩手の山葡萄を語る会」に参加して普段の労をねぎらいました。

森の診療所メディカルレストラン in Morioka

アンチエイジング医学の基礎知識の講義。これからは科学を学んで自らをアンチエイジングする時代、ステップ1は知識の拡大。

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それに続き、海藻・干し椎茸・海藻・調理用トマト(ニタキコマ)の旨みをふんだんに取り入れた「和テイスト・イタリアン:減塩はこれで語れ!」をいただきました。

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田野畑産 すき昆布とふうせつ花さんのお揚げで炒め煮芋の粉とジャガイモの揚げニョッキ

昆布締め真鯛のカルパッチョ

田野畑産干し椎茸のミネストローネ

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タコとワカメの白ワインビネガーまりねのサラダ

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スルメイカとひじきのにたきこまラグー スパゲッティーニ

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昆布締めした鶏もも肉の南部鉄器グリル

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栃の木のはちみつのパンナコッタ

 

世の中「減塩」「減塩」とうるさいのですけど塩辛くしなければ美味しくならない食材ばかりを選んでいるから。良い食材にはしっかり味があります。

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そして「リンゴ」。リンゴは昔から世界中でたくさんのことわざがある健康食材です。しかし甘さと大きさ重視の日本の果物業界(これをデザートアップルと総称する)、真っ赤で甘さが抑えられてタンニンの豊富さを物語る渋さと変色の特徴を有する林檎はないものか!ありました~盛岡市のサンフルーツ様の生産する「ジェネバ」などなど。そこら辺の健康商品よりあなたのアンチエイジングに役立ちます。リンゴの健康情報はメールマガジンまぐまぐで↓↓

http://www.mag2.com/m/0001313672.html

次回は大阪が10月29日(木曜日)、東京が11月15日(日曜日)、盛岡が12月5日(土曜日)、テーマは「アンチエイジング食前編」と「北東北の大根の辛み・食べ比べ」「岩手のリンゴ」です。