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青森の美食

 330日は人と食に恵まれた日でした。

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昼は八戸市の八戸プラザホテルにて、スローフードいわての会に合流して、ブイヤーベースを頂きました。今のシーズン、八戸市はレストラン数カ所でブイヤーベースを提供しています。

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魚貝類ベースなので日本人の味覚にも合いますが、さらに日本人好みにアレンジしているようです。最後にご飯をいれてリゾットにするのがさらに良い。

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前菜、その他メニューも美味しく・・

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今回のツアーに特別一皿サービスでお肉料理が・・・こうなるとすでにフルコースメニュー、会費が安くて申し訳けないような・・・。

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須田シェフ、お心づかいありがとうございます。この方がお料理を担当して下さっていると思うと、より美味しく心が和みます。

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メンバー皆さん楽しく、終始笑いの渦。岩泉町の認知症対策は「笑い」と町長とお約束。

 

皆さんと離れて十和田市へ。

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キュイジーヌマンスールを知るブラッスリーマスダの増田シェフのところへ。ご案内は青森の野菜ソムリエさん、子育て支援NPO、市民病院総合診療科のドクター、大変光栄でした。

 

シェフはフランス修行中、この料理法に出会ったのだそう。ただし日本でそのスキルを発揮することは無かったそう・・・。語る表情は美しく頼もしく・・普段はあまりお料理の説明もなさらないそうで、スタッフ、常連の方々、みな驚きの表情。

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前菜:チコリにホタテやカニがアレンジされた冷菜。

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ポテトのスープ。クリームはぐっとおさえてあり、その分じゃがいもの風味が良く伝わってきます。

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お魚は天然真鯛。付け合せのお野菜の酸味や苦味や甘味で、塩味が少なくても十分に美味しく、いえその方が美味しく感じます。白ワインにも合いました。

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お肉は短角牛をサッパリと焼いてくださっています。しつこくありません。

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デザートはクリームを使わない、バターも極力抑えたクレープです。ほんのりの甘さが優しいデザートです。

 

マンスールを意識すれば魚か肉どちらかを選ぶと良いですね。それでも通常のフレンチのコース料理よりははるかにヘルシーです。

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珈琲も香り高く。

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本場のキュジーヌマンスールのメニュー表を見せていただきました。3皿で500-400Kcal程度。これが本物の痩身料理でしょう。

 

地元の食材をシェフの技術と奉仕の心で美味しいお料理に変え、召し上がる人々の心と体を満たして幸せにする。たとえ小さな食堂であれ、お弁当やであれ、レストランであれ、こころにちゃんと到達する美味しさは、人の「手」と「まごころ」があってこそ。

 

このコースを頂きながら参加者の皆様と地域の食と健康を語りました。十和田では、市民病院の先生が出張講義してヘルシーメニューを頂きながらの健康作りの会が進行中とのことです。地域文化と健康、そう市民病院のドクターは語っていました。的を得ています。

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お店もとても良い雰囲気。これらのメニューはお店に℡して相談してくださいね。

 青森県十和田市東二十二番町12-27 ブラッスリーマスダ 0176-25-1177

 

秋田に続き青森の食を経験できた、ここ1週間。北東北に「食材のレベルの高さ」そして「料理人のスキルとマインド」がコツンとぶつかり、局所的に炎上しつつあります。伝統的な食文化、そして異文化を静かに盛り込んでの再創造、なかなか面白くなってきました。海外のツーリストへ伝言、ここに来ないと、こんな日本は体感できない・・・。

 

あー刺激的な1日でした。春先の雪降りの1日でしたから印象的でしばらく忘れないでしょう。

 

産直で「普通に」お宝食材

移動中に、あるいはデパート内の特設会場で産直をのぞくと、いろいろ手に入ります。

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玄米・雑穀・緑豆のごはん、白いごはんだけが美味しいわけでもありません。雑穀の粘りや豆のうま味が玄米のマイナス部分をよく補います。これは全て岩泉町の道の駅。

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納豆は遠野市の黒豆納豆です。ワサビがついているのが遠野市らしい。

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宮古産真ますの塩焼き、岩泉産ほうれん草おひたし

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安比産舞茸と盛岡市産水菜の味噌汁

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味噌は仙台ジョウセン遠藤勝之氏作、今いちばんのお気に入りです。

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乾燥栗のグラッセ、イチゴ、むかご(蒸)は赤ワインに合います。

 

美味しい、を求めれば自給率100%。駅地下の輸入食材ショップで「美味しい」は見つけられない、ついでに「健康」へもたどり着かない、そう思っています。

 

襟裳岬の歌詞のように

特に演歌は好きでもないけれど、30歳半ばにふと耳に入ってきたこの曲は、心の血まめにしみとおって来た、思い出の曲である。

 

北の街ではもう 悲しみを暖炉で

燃やしはじめてるらしい

理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうちに(注)

老いぼれてしまうから 黙りとおした歳月(としつき)を

拾い集めて 暖めあおう

襟裳の春は 何もない春です

 

君は二杯目だよね コーヒーカップに

角砂糖 ひとつだったね

捨てて来てしまった わずらわしさだけを

 くるくるかきまわして 通りすぎた夏の匂い

想い出して 懐かしいね

襟裳の春は 何もない春です

 

日々の暮しは いやでもやってくるけど

静かに 笑ってしまおう

 いじけることだけが 生きることだと

飼い馴らしすぎたので 身構えながら話すなんて

 ああ おくびょうなんだよね

襟裳の春は 何もない春です

 

寒い友だちが 訪ねてきたよ

遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ

 

どうしようもないこと、理不尽な事、言葉に出しちゃいけない事、人々はいろいろな事情を抱えながら、それを吐露せずに生きているのだ。この曲は教えてくれた。

 

最近は呑む場所もオヤジ系がいい。

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つまみもご飯のおかずで呑むらしい。

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肉豆腐(ここは昔、牛丼屋さんだった)。

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モツ煮

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なななんと、目玉焼き

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そしてニラ玉もある。あははっ。

 

 

違和感なくとけこむ、自分も落ち着いてきた。

 

さて、来年度、やるべきことが廻ってきた。正念場のようだ。