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2014年の計画

野菜を医療に応用していく

高齢化社会、シニア世代に日本文化再創造のミッションを持っていただくため、楽しさと生きがいのあるライフスタイル提案

伝統野菜、発酵食文化のさらなる追求

 

以上は、子供たちに残す美しい日本のために私がするべき事、です。

 

新年はベトナム・ホーチミンで過ごしました。

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近年、経済成長が著しいアジアの1国。壮絶な歴史を乗り越えて、その勤勉な国民性が国際的評価に大きく貢献しています。

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豊富な食材

 

癒合した文化が日常生活に溶け込んでいますが、伝統的な食生活は国民の健康維持に必要とされ認知されています。健康に対する意識も高いとか。

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香菜がたっぷり入ったフォー

 

世界はボーダレス。行き過ぎた経済活動に同年代で未来に対する不安、特に食と農。

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マスターシェフとの活動も始まりました。私は医療との距離を縮める仕事をまい進したいと思います。

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手始めはこれ。今年もよろしくお願いいたします。

今年1年を振り返る(セルフケアを研究しました)

 今年1年を振り返る・・・セルフケアを研究。アートという言葉に人間力を感じます。

統合医療

 

保険診療だけでは患者さんのすべての要望には応えられません。統合医療(英語 Integrative Medicine)とは西洋医学による医療と代替医療をあわせ患者を治療することである、とされています。でも混合診療が認められていないので、理想を追いかけるのは困難です。心と体が持ちません。

 

統合医療学会のHPには

1.QOLの向上を目指し、患者一人ひとりに焦点をあてた患者中心の医療

2. 近代西洋医学及び伝統医学や相補・代替医療従事者による共同医療(真のチーム医療)

3.身体、精神のみならず、人間を包括的に診る全人的な医療

4.治療だけでなく、疾病の予防や健康増進に寄与する医療

5.生まれてから死ぬまで一生をケアする包括的な医療

6.「尊厳ある死(Death with Dignity)」と、患者だけでなく残された遺族も満足できる「良質な最期のとき(QOD:Quality of Dying and Death)」を迎えるための医療

と掲げてあります。

 

そこまではいかなくても、食とか運動の指導を西洋医学から患者さんたちに指導し、それを医院のサービスの形にする、という事を1年間考えてきました。

 

医院の宣伝をビラ広告やバスのポスターで行うより、ずっと効果は高いと感じています。やっと合同会社ドクターライフサポートらしくなってきました。

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月に1回の野菜中心食事療法セミナー、サプリメントの知識も持ってもらいます。

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がんばらない運動セミナー(セルフコンディション)、疲れる運動の前に、身心を軽くすることから始まります。

 

そして超高齢化社会の大きなテーマ、介護予防。何歳になっても自分の好きな場所に自由に移動できる、これが本来のアンチエイジングのテーマだと思います。

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ノルディックウォーク講習会。これはぜひ定着させたい。来年の課題です。

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こういった食・運動はアンチエイジング医学の手法。これを患者サービスとして実践している事を、11月の盛岡医師会で発表しました。

 

今年は地味にコツコツ課題をこなしていきました。「忍耐」の本当の意味を体感、この年齢でやっと大人になったような気がします。

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家族の食事とお弁当もほぼ毎日。

 

来年も50歳代にむけてのコツコツ充電期間のつもりです。関西での講演も会を重ねていきたいです。

 

来年もご指導、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

あきた郷土作物研究会

  12月1日に研究会が発足しました。以前から秋田の農作物を探しに、そして秋田美人の観察研究に何度も足を運んでいた私としてはこの研究会に入るのはとても自然な流れです。

 江頭先生

山形大学農学部、江頭先生のご講演。「在来作物:郷土を彩るその特別な価値」

 

作物とは人間と共生関係にある植物である。これは私のテーマ「いのちの傍らに花・野菜」と共通の考えのよう。

 

在来作物が地域を元気にする必要条件として

  1. ここにしかないものを見つける。なければつくりだすこと。
  2. それを地元の人が誇れる事。
  3. 地元内外のヒトが楽しんで利用していること。
  4. リアルタイムに新しい情報を発信すること。

 三内ニンジン会長

「山内にんじんの復活のために」山内にんじん生産者の会石沢英夫会長のご発表。平成17年に山内にんじん復活のための活動がスタートしたそうです。自家採取していたニンジンは形質がバラバラ。そのなから山内にんじんの特徴が良く出ている種を選抜していったそう。

 品種改良

そこに研究者の存在がありました。先日の「食の日本ブランド2013」の「強い農業を牽引するためのわき目もふらない品種改良」がお仕事の研究者とは対極の仕事がありました。感動。

 横沢まがりねぎ

横沢曲がりネギの生産者倉田さんから。たった一軒の農家さんが守り繋いできたネギ。2年物の栽培なのだそう。何度もめんどうくさくなって投げ出しそうになったネギだったそうですが、美味しいし、先祖から受け継いできたという価値、自分の代だけでも継続栽培しよう・・・実直な気持ちがひしひしと伝わってきます。

 お茶

最後は北限のお茶、檜山茶保存会梶原さんから。一緒に活動している能代松陽高校の生徒さんと発表。地道に製茶技術の向上や紅茶開発などに取り組んでいるそうです。しかし1日に製茶できるのは限られていて、なかなか売り上げにはつながらない仕事に、これまで迷いもあったそうです。

 

この方々に勇気を与えたのが江頭先生の「誇り」という言葉です。

 

秋田ではこの言葉がすんなりしみわたっていくのが感じられ、私としては驚きでした。他県では「誇り」ではお腹がいっぱいにならない、という発言も良く耳にしていましたから。

 

農作物の展示がありました。これには感動。ともかく野菜が美しい。

大館地大根

大館地大根

秋田三八大根

秋田三八大根

四ツ小屋大根

四つ小屋大根

沼山大根

沼山大根

川尻大根

川尻大根

松館しぼり大根

松館しぼり大根

三関せり

三関セリ

石橋ごぼう

石橋ごぼう

山内にんじん

三内ニンジン

横沢曲がりねぎ

横沢曲がりねぎ

からとり芋

からとり芋

火野かぶ

火野かぶ

平良かぶ

平良カブ

雲然柿(くもしかりかき)

雲然柿

西明寺栗

西明寺くり

ちょろぎ

ちょろぎ

とんぶり

とんぶり

でんこ小豆

 でんこ小豆

そのあと、秋田キャッスルホテルに移動、交流会で郷土作物を盛り込んだお料理の数々を楽しみました。

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山内にんじんのサラダ、かき揚げ、ムース

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からとり芋の煮物。親芋と小芋それぞれ楽しめました。

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芋の子汁はからとり芋と横沢ねぎが最高!三関せりがアクセント。いいねぇ。

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松館しぼり大根はお刺身と相性抜群。とんぶりがさりげなく散らしてあります。

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栗ごはんは西明寺栗。

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私は在来作物の背景に「人々の暮らし」が見える事が大事だと思っています。ひと言挨拶では「美味しい・楽しい・幸せ」を大事にする研究会であって欲しいと、そして秋田美人という「在来種」を大事に磨いていただきたいと申し上げました。

 

私なりの美人の定義「一生懸命働いて、周りの人をシアワセにして、私の人生最高」と言える美しい生き方をしたひと・・。会場に沢山いらっしゃいました。

 

どうして秋田にまで?理由は以前からのテーマ、ラスト・ジャパン「残された日本」を北東北三県に示し、美しい自然環境とそれに根付く食文化を維持継承していくことなのです。必ず日本文化の宝物になるはずです。

 

さらに温泉と発酵食も・・・北東北に「誇れる」文化あり。