今回で2回目の岩手県の在来作物を楽しむ会を11月16日(日曜日)ロレオールで開催していただきました。
石黒農場敷地内の素敵な古民家に移転したロレオール。在来作物がさらに美しく見える場所です。
安家地大根をホイル焼きにしています。
今年は在来作物にとても縁が深く、関わるほどにその歴史や背景に引き込まれてしまいます。晩秋は在来作物がさらに美味しい時期、かつて岩手は凶作にくるしめられた歴史。稲作の出来が良くないと夏季に判断されると蕪や大根を多めに巻いたとか。よって糖度の高い蕪、フィトケミカルの多い赤色の作物が多いのかもしれません。
坂本赤かぶ。赤色は美味しく見える食材、そして種を伝承してきた農家の女性たちの美意識、そう勝手に思う事にします。
琴畑かぶ
さとうかぶ(矢越かぶとも言います)
少しレクチャーさせていただきました。お隣の秋田県の在来作物の話題も交えながら。 お料理はさすがに素晴らしい。いえ、今日は特に野菜のいのちと伊藤シェフの鼓動が同期し、大地からテーブルに連続しているかの様な感動の食でもありました。こういう食は身体が震えます。
サトイモのグリル:イクラ・南部鮭冷燻削り 里芋は津志田の里芋です。
ワラサの炙り 安家地大根炭火蒸し焼き・グリル・サラダ 安家地大根を三つの料理法で。それぞれが別の顔を持ち始めます。
鮃のポワレ 青平豆・黒平豆 ポロネギのブレッグ ポロネギは西洋野菜ですが美味しいのでもち込み(佐々恵農園)
岩手シリアルとサトウカブ(矢越蕪)のリゾット:稚鮎・イサダ・早池峰菜も入れて
ほろほろ鳥南部鉄器焼き 白皮サトウカボチャ・坂本赤かぶ ほろほろ鳥は胸、もも肉、そして内臓のスペシャル。これはなかなかありつけません。
日本鹿のポアレ・どんぐり粉と山葡萄のソース、むかご・山栗・キクイモ・カリフラワー こちらのソースは素人には無理。個性的なソースと鹿肉が大地のブッシュフード(自然に生えている食べられる植物)と風合いをあわせ、晩秋の森林の落ち葉をカサカサと踏んであるいているような気分になりました。
すたれ小豆・牛乳のアイスクリーム 食用ほおずき 今年もデザートはすたれ小豆で。
お品書きです。
参加者の方々と深い会話ができましたこと良い思いで出来ました。そして集まって美食する事のしあわせが普遍的であることが再認識でき、とても感慨深い会でした。
そして、初対面の縄文にんにくの方に「あなたはブータンに行きなさい!」と。 はい!必ず行きたいと思います。
主催してくださったスローフードいわての茂木さん、いつもありがとうございます。
岩泉からお越しくださいました会員の皆様、なんだか幼少期のしあわせな食卓を思い出します、これからもよろしくお願いいたします。そして伊藤シェフとスタッフの皆さま、いつもわがまますみません。もっともっと発展させたい「真の美食」と「地域を幸せにする食材の追及」です。
2月の「寒じめほうれん草」に続き、今回は赤の食材パワー。「トマト」それから「アスタキサンチン(植物由来)」について専門の講師をお招きしての勉強会、それに続き食事を楽しみました。
参加者は医療(医師・薬剤師・理学療法士)、製薬メーカー、それから国立大学教育学部(体育)教授、そして生産者、流通、有名な料理家の、まさしく医食農の領域から。食品の品質を科学的に知り、料理へも応用。そこに美味しさ=品質の高さ=健康への寄与という共通認識が生まれます。
演題1
アスタリール株式会社 渡邉雅則様「アスタキサンチンのアンチエイジング効果」
解りやすく説得力のある内容。サプリメントも臨床で実績をあげています。
演題2
東北農研機構 由比進先生「岩手うまれの調理用トマトの紹介」
日本でのトマト文化は生食用。輸入ものの缶詰トマトの消費は多く、調理用トマトの生産と食文化の浸透は課題です。岩手で品種改良された、なつのこま・にたきこま・すずこま はそれぞれの特徴を持っています。
八幡平サーモンの生産者。環境の良い場所そしてきれいな清水で、さらにはサーモンには天然のアスタキサンチンをエサとして与えています。サーモンピンクよりもっと赤い八幡平サーモンは健康な魚です。
お料理の担当は今回もホテルメトロポリタンニューウイング・モンフレーブの狩野シェフです。赤の食材のオンパレード。高い料理技術があってこそ!
すずこまトマトの蟹詰め カタロニアソース
八幡平サーモンのマリネと彩り野菜サラダ
赤座海老とビーツのコラボレーション
真鯛のソテーのすずこまソースと山葡萄ソース
紫波もちもち牛モモ肉と単角牛ホホ肉の煮込み人参のロースト
赤いフルーツ ハイビスカスゼリー
皆さん堪能してくださいました。
日本人の身体の変化をとらえる事について、高齢化が進んだということ、肉体労働が減ったということを考慮しなければなりません。
数値だけの栄養学がいかに愚か、そしてその考えが輸入品や加工品の入り込む隙をつくってしまっている、ということ、専門家・細分化されすぎた社会に、気づきをもたらしたいです。
クロージング・リマークスは伊藤勝康シェフ。次回は10月3日、遠野での緑峰高校とのコラボ・イベント。
https://docs.google.com/file/d/0B0U3cKtEuBrGc2NtSVFzVzhoV3M/edit
次回も繋がります。
8月1日いわて地産推進会議主催、いわて産直交流会がオガール紫波で開催されました。産直や農家レストラン運営に係る方々、行政関係者の意見交換会でした。
実行委員長の伊藤勝康氏よりご挨拶。
第一部で講師を務めさせていただきました。 岩手県で生まれ育ち義務教育から大学まで岩手県で教育を受け、地域医療、子育て、介護の経験から医と食についてお話させていただきました、医薬品市場と農業総生産市場がさほどかわらない規模であることに疑問を持ち、医療消費者か?生産者か?シニア世代の暮らしが日本の未来を変える、その先に豊かな暮らし「黄金の国いわて」が見えてくる、と締めくくりました。これまでとは全く違った内容の講演に、第二部ではこれからの産直や地産地消の運営に、沢山の示唆をいただきました、と沢山の方にお声掛けいただきました。こちらこそ大変ありがたかったです。
第二部は事例発表・意見交換会。これまでにない活発な討論が展開されたようです。
第三部はお二人のスーパーシェフによる、地元食材をふんだんに利用した交流会。
お料理する姿、美しいですね。
わたしも「笑い」を導くお料理参戦。たこ焼き器持参で会場の片隅でたこ焼き。
割烹着で記念写真。毎日こつこつ料理する人があっての健康と幸せなのです。黄金の国には働くことに幸せを感じる女性あり。
遠野の藤井様が、また宝物を持参。
遠野の「琴畑かぶ」です。一旦、途絶えたか?と思われたこの野菜、今年、みつかった種を畑で甦らせた様です。とっても愛おしいです。
スーパーシェフがお料理すると・・さすが素晴らしい。
スローフードいわてから安家地大根の早蒔き、早取りのミニが届きました。バーニャカウダ風のドレッシングで頂き、ちっちゃいくせに存在感たっぷり。 生産者の方々には、人々をシアワセにできる農作物であること、もっと自信をもって何歳になってもクリエイトして頂きたいです。医療から応援していきます! その先に黄金の国いわて、観光立国日本、という次世代への遺産が。