大阪ガス生活館デリパで講演させていただきました。

思えばone dropの宮谷さんの人間力に引き込まれ、自然な流れで講師をひきうけて・・ここに登壇するのが決まっていたかの様な感覚すら覚える時の流れでした。そういえばシニア野菜ソムリエ取得の際の講義もほとんど大阪で受けていました。

内容は
「生涯:ライフ」
食環境
何を食べるべきか?
食の基礎知識:食べてからの栄養学
食の安全
美と健康:どう生きていく?
盛りだくさんすぎましたが、今後の展開を読むためにも広く浅く、の構成です。
表面しか知り得ていませんが関西の方々とのコミュニケーションはとても心地よいのです。それに今回参加してくださった方々は医科、歯科、栄養学、お料理、などの各分野で食育活動を行っている方々、基礎知識は充分なので、自分の言葉で知見をお話するだけですからとても心地いいのです。

自分で選んだ食事(健康法)methodを楽しく毎日継続実践する技術skill、それをドライブするチカラ(経済力)、それは自分の生きる道。

最後に参加者全員からいただいたお言葉に勇気と希望を頂きました。関西すてき!


昼食はTANAKAさんのヘルシーお弁当。自然な食材の風味を生かし切ったランチでした。田中シェフは優しく、ここでも例外なくお料理に人柄が映し出されていました。
医療と食産業、農水産業が共通理念を持ち、ビジネス展開できるなら、健康食品で解決できることは少ないと一般の方々だって気づくでしょう・・・。六次産業に携わる方々も意識してほしいです。
企画運営してくださった宮谷さん、薮田先生、そして大阪ガス生活情報館デリパ様に深く感謝申し上げます。
緒方 洪庵(おがた こうあん、文化7年 – 文久3年)は日本の医師、蘭学者です。大坂に適塾を開き、人材を育てました。天然痘治療に貢献し日本の近代医学の祖といわれています。幕末から明治維新にかけて活躍した人材を多く輩出しました。


抗加齢医学講習会の受講の前に立ち寄ることに。見学者は医師の方が多い様子。メッカのような場所なのでしょう。洪庵先生は物静かで声を荒げることはなかったそうです。

熟生が過ごした2階への階段は一段一段が高い。


自身で調薬もおこなったのでしょう。あこがれます。そういえば自身、水戸黄門のテレビドラマで生薬を煎じる様子から薬剤師を目指したものでした・・。


当時は貴重な医学書。今は大学病院の書店に行くと国家試験対策のチャート本が目立ちます。昔は医学書を熟読したのでしょうね。岩手からは4名が塾生でいらしていたようです。寝食を供にし、密な暮らしから、人としての振る舞いなど大事なことを学んだのでしょう。今は学生寮は個室が基本です。
そして医師としての心構えが書かれた扶氏医戒之略 (抜粋)
1医の世に生活するは人の為のみ、おのれがためにあらずということを其業の本旨とす。安逸を思はず、名利を顧みず、唯おのれをすてて人を救はんことを希ふべし。人の生命を保全し、人の疾病を復治し、人の患苦を寛解するの外他事あるものにあらず。
学術を研精するの外、尚言行に意を用いて病者に信任せられんことを求むべし。然りといへども、時様の服飾を用ひ、詭誕の奇説を唱へて、聞達を求むるは大に恥るところなり。
最近の傾向、どうしたわけだか、在学中は倫理などはあまり教えることなく、どうしたら間違わずに診療規則に則って病気を扱うか、だけ教えられます。だから受験を勝ち抜いてきた人が優秀な医師に育ちます。

洪庵先生は天然痘の予防接種の普及も行なったそうです。新しいことを行なうには社会との戦いです。強靭な精神を感じます。そして予防接種が本当に効果あるのか?接種した医師の首をかけます、という証明書を発行させていたらしいです。潔い。
見学のあと心に残ったものは、最近の政策アベノなんとか・・ということに世の中はフワフワし始めているけれど、お金になる、ならない、ということから選択する人ばかりで、治すべき病が置き去りにされているのかな・・。
それで、ちょっと原点に帰りました。早速、来年度の食育講義依頼を頂きましたので、病気を作らない活動、これからも頑張ろうと思います。仁術、という大きな命題を緒方先生からいただいたような気がして・・。
腰痛が持病の方は年齢問わず大変多く、器質的な異常がない(手術を考慮しない)慢性経過や繰り返し症状がでる腰痛は、医療機関での治療に満足が得られなくなります。

体重管理、日常生活の動作の注意、そして全身の骨格・筋肉のセルフケアです。痛いところだけが治すべきところ、という事ではありません。

模型図を見ればお解りになると思いますが、腰椎の前弯と骨盤との位置的関係から、負担が蓄積してくるのは容易に想像できるのでは・・。

インストラクターはお若いのですが専門学校でしっかり基礎を学び研鑽を積んで、すでに実績も多数おありです。高校の後輩です!
慢性の痛みの治療には「あたたかさ」。

手

そして人とのコミュニケーション。
一般に使用されている鎮痛剤はNSAIDsといって体温を冷やしてしまいます。痛みを感じなければ良い、では済まされない健康度を下げてしまう残念な結果になるのです。

しあわせなくらしを医療からささえます。医院のキャッチコピーです。