そして次に向かったのが新潟県山古志地区。
生産者を訪問。なんだか動的な感じがする。神楽のリズム・動きが・・・なんとなく感じられるような気がする。
違いは・・・あるある。かつ面に注目していただきたい。辛さは・・・秘密です。外見も少々違います。ただしモノによっては、ぼたんこしょうと外見は判断できないものもあります。
気温によって辛味の出方が違うのだそう。年毎に辛味の違いを言及できるのは、もちろん同じ品種と向き合っているから。生活者はナンバン、しし唐、ピーマン・・・その手の野菜をぐるぐる意識もせずに食べているので、「今日のカラさ」だけの瞬間的なものだと再度認識。
それにしても動の神楽ナンバン、静のぼたんこしょう、そんなイメージだったが、辛味は・・・・?
辛いはからいとつらいと読み違えてはいけないですね。みんなでワイワイとカライものを食べて夏の暑さを吹き飛ばしましょう。
今回の突然の訪問を快く受け入れてくださいました山古志地区の農家の方、電話の問い合わせにあたたかく応答してくださった山古志支所の地域振興課の方、途中、丁寧に道を教えてくださった産直の女性・・・・みんな山古志の魅力です。有難うございました。
神楽ナンバンに地域の歴史と魅力がぎっしり詰まった貴重な農産物。私なりにも大事にして行きたいです。
それぞれ訪問しましたが、まず長野県の「ぼたんこしょう」から。
以前、野菜ソムリエの講師で長野県入りしたときに、受講生の方から「辛いビーマン」の話は伺っておりました。
えっ、とうがらしの大きいやつ?とは思いながら、そのときは深入りしませんでした。
最近、自身のテーマである「野菜・果物で知る味覚のナチュラル・サイエンス」を追求していたところ、幸運にも訪問する機会に恵まれました。
確かに普通には「辛いピーマン」、なのですが、計測はしていないもののカプサイシン含量から「とうがらし」かと。
しかし「こしょう」と名乗るのも文化だと感じました。この文化に、また引き込まれそうです。
かつて「こしょう」の替わりに、と普及した「とうがらし」。
日本では「とうがらし」が「こしょう」と・・・・・思いは遥か・・・・・
さておまけ。産直に「辛いバナナ・ピーマン」と名乗るお友達がおりました。
畑の写真から推察されますように、とても丁寧に丁寧に栽培されています。「ぼたんのお花畑」のような心地よさでした。保存会の会長さんもお花のような可憐な方でした。
見学の機会を与えて下さいました全ての方々に、心より感謝申し上げます。
ということで3日目は仙台国分町エノテカ・イル・チルコロ(℡022-227-0180)で開催となりました。
アンチエイジングメニューの難しさは、まずカロリー制限のハードルを越えること。これがシェフの泣かせどころなのですが、こちらの吉田シェフ、私の2回3回の提案をすんなりとメニューに再現して下さいました。とてもクレバーな方で最後まで安心してお任せできました。
さていきなり野菜ソムリエらしく食べ比べ。同じ品種の調理用トマトにたきこまを産地別で比較するというもの。レポートは研究センターへ還元されます。
そしてメニューですが・・・・・トータルでほぼ完璧。
最後に「花束の意味」。前置きは長いので省略。年齢を重ねるとよほど努力していないと花束をもらえる機会は減ってくる。
めぐみちゃん、人生最後の祭壇の花の分以上に生きているうちに花束をプレゼントされるような人生を歩め!!
と、野菜ソムリエ人生スタートのとき青葉ガーデンの今野社長に言われた一言です。
以上。